スタッドハイローの基本的な考え方1、ビッグペア編
https://kihara-poker.hatenablog.com/entry/2018/07/15/143218
ルールについてはこちら参照。
ミックスゲームで、初心者と上級者の差が出やすいゲームのトップ2が、スタッドハイローとオマハハイローです。
特にスタッドハイローは、基本的な考え方を抑えておけば、相手がトッププロであってもそこまで期待値を失わずに戦え、相手が弱かったら大きなエッジを獲得できるにも関わらず、そこのレベルに到達するのが比較的ラクなゲームです。
まずは基本的なスターティングハンドから。
基本的には
・ローカード3枚(247とか)
・ローカードのペア+ローカード(663とか)
・ハイペア(QQXとか)
これらがスターティングハンドになります。
KKに対する、色々なハンドの勝率です。
大体KK側が優位ですが、相手が567rだとほぼ五分です。
さらに連続してスーテッドになると勝率は逆転します。
A持ちのローカード3枚は基本的に勝率が上がります。
Aはハイもローも最強のカードなのです。
4枚目のカードにロードロー側にローカードが来たとしましょう。
すると、現状ハイのドローが無いようなものですら勝率が50%を超えてきます。
なので、4枚目で相手にローカードが入ったら、ビッグペア側はチェックして、ベットに対してコールします。
5枚目で、相手に3枚目のローカードが配られました。
すると、色々なパターンに対してこちらはアンダードッグです。
ここでKK側はチェックして、ロー側がベットします。
この時何を考えるべきか。
3rdでKKが1SBにオープンしてローがコール。
4thでKKが1SBをチェックコール。
6から8人ゲームだと、アンティの合計が1BBくらいになり、ブリングインも考えると、だいたい3.2BBくらいのポットになります。
もし3rdでレイズが入っていれば4.2BBです。
ここでKK側は
「基本的に5th6th7thの3回全部コールする」
前提で考えます。すると追加コストは3BB。現状のポットは3.2BBあるので、必要勝率は3/9.2=32.6%ほど。
76542のように、フリーロールされた上で更にオープンエンドまでついている形に対してちょうどコールかフォールドかのボーダーです。それ以外のハンドに対してはイージーコールですね。
なので、(XX)742rのようなボードに対しては3回チェックコールする前提でコールするのです。
では相手のボードが(XX)A63rなら?
相手がAAを既に持っていたら、全然オッズが合いません。
A3456に対してもオッズが合わないです。
しかし、36%、42%ある相手の組み合わせもありますよね。
これが非常に悩ましいです。レインボーなら際どくて、3rdと、4thまたは5th、がスーテッドならフォールドすべき、という感じでしょうか。
相手のボードが467のように既にストレートの可能性があるものならどうでしょうか。
色々入れてみましたが、軒並み40%弱です。平均すると38%とか?でも32%よりは高そう。
しかし当然ですが、相手が既にストレート完成なら、ドローイングデッドで、その分を考慮に入れないといけません。
ストレート完成相手には2%から3%しか無いので、その組合わせが少し入った瞬間に平均的なエクイティを大きく押し下げます。
なので、467rは既にチェックフォールドが正しいと思います。
ということは、見るまでもなく3枚くっついたボード相手、例えば(XX)567のようなハンドにはチェックフォールドが良いでしょう。
ではスーテッドなら?
ストレートドローがないローだけ完成、でもフラッシュドローがある。
それに対しては既にオッズが合いません。
ってことは、3枚スーテッドに対しては、相手が1枚スート持ちに対してこれだし、フラッシュドローが実際はなくても不利だし、フォールドするところです。
相手が5thでハイカードを引いた場合は?
これはキレイなオープンエンドになっていてやっと勝率が五分です。
なので、4thでチェックコールしますが、5thで相手がハイカードを引いたらべットし、6thでローカードを引かれたら何でもチェックコール、ハイカードを引かれたらべットというのが自然です。
スタッドハイローの簡単なところは、ロー側を持ってもハイ側を持っても、6th7thでのプレイが非常に簡単なところです。
ハイ側は、6thに行ったら降りなくて良いです。結果的に2ペア等にペイしてしまう可能性はありますが、それはしょうがない。
ロー側はローを引けたらベットして、ローを引けなかったらブラフせず諦める。バリューを取るためにブラフを混ぜないと行けないのはポーカーの基本ですが、スタッドハイローの場合はロー確定でハイが負けてるとわかっててもべットしていくので、ブラフを
一切しなくてもベットが十分高頻度なのでブラフを混ぜる必要がない、というか混ぜてはいけないのです。