スタッドハイローの基本的な考え方、ローカード同士編
https://kihara-poker.hatenablog.com/entry/2020/05/19/112531
この記事の続きです。
スタッドハイローでは、Aはハイもローも最強のカードです。
相手が456とくっついているような状態で五分。
相手が257のようにバラバラになっている時は55%程度あります。
では、4thでA側がハイカード、256側がローカード(8)を引いたとしましょう。
2568側はまだロードローに過ぎず、ハイもまだストレートドローにすらなっていません。それなのに、既に57%もの勝率があるのです。
スタッドハイローでは、基本的に
「ハイカード(9からK)はゴミカード」
「ローカード(Aから8)が良いカード」
とおぼえておくと良いです。
なので4thでは、ハイカードを引いたA37J側がチェックしてローカードを引いた側がべット、ハイカードを引いた側はオッズコールします。
基本的にはそれと同じことが5thでも起こるのです。
仮に後ろにAAが隠れていても、ハイカードを引いたらチェックすべき(打たれたら、基本的にはコールして情報を隠すほうが自然です、4thはベット額が小さいラウンドなので)なのです。ここでベットしてしまう人は、基本的に即弱いプレーヤー認定です。
また、ローカードを引いた側は、仮に相手がAを見せていてもベットすべきです。
だって、まだこんなバラバラなハンドですら、57%も勝率があるのですよ。
ここでチェックしてしまう人も、即弱い認定です。
5thも同様に、
「ハイカードの枚数が多いプレーヤーがチェックして、ハイカードの枚数が少ないプレーヤーがベット」
していくのです。打たれた際は、オッズが合うかどうかを考えて行きます。基本的にはハイカードを2枚引いて、相手がハイカード0枚ならフォールド、相手がローカード1枚なら状況次第、となります。
6thと7thは、5thでの動向やボード次第で変わってきますし、一言で言えませんが、5thまででしっかりベットが入っていればそれなりにオッズが合うことになるので、よほどツラいボードじゃない限りオッズコールしていくことになるでしょう。
ところで、ローカードには天敵がいます。
それはこれ。77や88にローカードのヒモがついたハンドです。
1枚引いただけでハイを逆転できるAを持っていても44%。綺麗にコネクトしていても44%。コネクトしていないと40%ほどしかありません。
そう、256のようなハンドでオープンしても、(XX)7や(XX)8を持っている人がレイズしてきたら、77や88を疑うべきで、またそれらに対してこちらは非常に苦戦することになるのです。
逆に772や882などを持っていたら、ハンドがある程度バレたとしても、3rdでレイズして行くのが良いです。人数を減らし、ポットを獲得しやすくし、有利なときにポットを極力ふくらませるのです。
これらのハンドをパッシブにプレイしてしまうのは非常にもったいないですし、よほどの理由がない限りしっかりレイズしないと弱い認定です。
ただ、これは知ってさえいれば実戦に活かすのは非常に簡単です。また、相手がすごく強くても、同じプレイをせざるを得ないのです。
スタッドハイローは、ある程度のところまで行くのはすごく簡単で、そこに到達したらたとえトッププロ相手でもさほど期待値的に負けずに済む。にもかかわらず、ここまで書いた基本が出来ていないプレーヤー相手からは大きなエッジを獲得できるので、勉強するメリットが非常に大きいゲームなのです。