木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

べットする価値があるハンド

ここでは、例としてNLHEを使いますが、議論としてはNLHEに限らず、ビッグベットゲーム一般に通じるものを想定して書きます。

 

それは大きく3つ

1,レイズされても困らない

2,チェックで回った時とベットしてコールされたときの勝率差が小さい

3,相手を降ろせた時に奪ったエクイティが大きい(=FEが大きい)

参考:フォールドエクイティーの話 - 木原直哉オフィシャルブログ

 

例えば、ボタンから78sでレイズしてBBがコール。

フロップ56Jr

ここでのベットしたとします。

レイズされたら?

・強いドローがあるのでコールできます。困らない。○

・チェックで回した時でも引かないと大体勝てないし、ベットしてコールされても勝率はそんなに変わらない(7や8で勝つ可能性が少し変わるくらい)。○

・相手を降ろせたら、大体50%くらいのエクイティを奪える。○

○が3つ付きますね。ベットするのに最適なハンドです。

NLHEに置いて、スーテッドコネクターの強さはここにあります。自然にアグレッシブにプレイできるのですね。

 

では同じボードでAJを持っていたら?

・強いハンドなのでレイズされてもコール以上出来ます。困らない。○

・チェックで回してもベットしてコールされても大体勝っているので勝率はそんなに変わらない。○

・相手を降ろしても、奪えるエクイティがとても小さい。×

○が2つ、×が1つです。チェックするとしたらスロープレイですよね。でも2つの○はとても強い○なので、ベットが強く推奨されます。

 

AKを持っていたら?

・レイズされたら多分降りるけど、ドローのレイズが結構ありえてちょっと嫌。△

・ヒットしてないハンドには75%から85%の勝率はあるけど、コールされたら何か持たれているので、ペアを持たれていたら12%から25%、ドローを持たれていたら50%。チェックで回った時とべットコールが入ったときの勝率差は大きい。×

・相手を降ろせたときは、大体はヒットしてないハンドなので、ドミネイトしてない場合で奪ったエクイティは25%、ドミネイトしていたら12%くらい。△

 

チェックする理由が大きいですね。ただ、ベットするメリットもそれなりにあるのでちょっと困ります。

 

22を持っていたら?

・レイズに対してはAKとほぼ一緒。△

・ヒットしてないハンドには75%、ヒットしているハンドには9%、ドローには50%。AKよりももっと×

・相手を降ろせた時に奪えたエクイティは25%。△

 

やっぱり打つかチェックか迷います。

 

 

9Tsを持っていたら?

・レイズされたら確実に負けているので降りれば良いので困らない。○

・チェックで回ってもベットにコールされても大体負けているので差は小さい。○

・相手を降ろした時でも引かないと勝てない可能性が高く、75%くらいエクイティを奪えている事が多い。○

 

57sを持っていたら?

・レイズされたら困る。×

・チェックで回った時はそこそこ勝っている可能性がある。一方コールされたらかなり負けている。×

・相手を降ろした時は75%くらいは勝率があるので、奪えているエクイティは最大で25%。△

 

これはイージーチェックですね。

 

まあこんなことを、フロップだけじゃなく、プリフロップ、ターン、リバーについてもやっていくのです。

これ、×があるとダメなハンドということではありません。全部×ならチェックするわけですし。

ただ、プレイのしやすさという意味では、○がたくさんと、×がたくさんに分かれてくれる方がプレイしやすいです。

 

これを色々なフロップでやってみてください。そうすると、スーテッドコネクターは結構分かれますよね。だからプロはスーコネを好むのです。

一方、22のようなハンドは、セットにならない限り、常に難しい判断を迫られます。セットになったらとても強いので迷いますが、見た目よりは弱いハンドなのです。

 

 

ところで、クズ手は2/3でペアが出来ないわけですが、その場合は全て○が付くのでベットしないとどうしようも無くなることもわかると思います。

すると、弱いハンドのべット頻度が高くなりすぎて、バランスが悪くなってしまいます。今回の記事はハンド単体のことしか考えて無くて、実際はここに様々なバランスを考えないといけません。バランスが悪いと、相手のプレイが簡単になるのですよね。そこまで考えていくと本当に難しくて、考えるべきことは底なしに難しいのですが、とりあえず簡単な指標として3つ挙げてみました。