ブラフは嘘をついているわけではない
色々な記事で、
「ポーカーではブラフ(嘘、はったり)で勝つ事もできる」
と書かれることがありますよね。
「ブラフ」というポーカー用語を一般に説明する時に、手っ取り早く説明するのは確かにこの言葉なんですよね。
嘘とは
「真実ではないことを言うこと」
です。
でも、ブラフを正確に表現すると、
「弱い手を持っている時に、相手が降りてくれることを願ってポットにチップを投入すること」
なのです。
ブラフをする時は、相手もこちらのハンドが弱い可能性があることを十分承知した上で対処します。チップを賭ける時は、強い手の時だけではないですし、そのことはお互い承知の上でポーカーというゲームをやっているわけです。
ベットした時に強かったら
「本物、real hand」
という表現は確かにします。しかし、嘘とは表現して初めて嘘になるわけで、
「本物を持っている」
と発言せずに単にチップを賭けているだけだし、そもそも相手もブラフの可能性を重々わかった上でプレイしているので、嘘という表現は二重に間違えていると感じるのです。
強いポーカープレーヤーは、イメージと裏腹に、嘘をつくのが嫌いという人がめちゃくちゃ多いです。
人狼は、ゲームをする上で、嘘をつくことが必須です。また、世間的なあらゆる交渉事でも、嘘はあちこちに登場します。
しかし、ポーカーをプレイする上では嘘をつく必要が一切ない。嘘を一切つかずに、心理的な駆け引きを楽しむ事ができる、それがとても心地よいのです。