ポーカーのルール覚えた。ハンドの強さの順番も覚えた。次は何を考えるべき?
ポーカーが強くなるには、いくつかのステップがあります。
・ポーカー(テキサスホールデム)のルール、ゲームの流れを覚える
・役を覚える
・プレイして、実際の手の強さを知る
・(ここから
略
・ここまで)
・レンジ対レンジの概念を実感として持ち、バランスを取ってプレイする
レンジで考えるのが基本のゲームにおいて、そもそもその間ってそんなにないんじゃないかと思うのは少数派なんですかね、、、?
— しのの@poker (@Sino_yuuyuu) 2021年2月24日
初級〜中級〜上級になるにつれてレンジで考える精度が上がるだけで。
強いて言うなら単純なモデルからの理解がいいとは思っていて、昔AKQゲームの記事を書いてました。
一番最後まで到達すれば、そこから先はしののさんが書いているように、その精度が上がっていく(相手の精度も上がるので、必然的にバランスを考えてプレイするようになる)だけで、すごく大きなステップがあるわけじゃないです。
でも、そこに到達するのは、早い人ならすっと理解できるだろうし、どうしてもピンと来ない人は来ないんじゃないかなと思います。
一番最後まで到達してそこから更に強くなりたいと思った人は、その時に初めてソルバーを利用すれば良いんじゃないかなと思います。
では(ここから・・・ここまで)に該当する人は、どういうことを考えてプレイすれば良いのでしょうか。それについて自分が思うことを書きます。当然個人差が非常に大きな部分なので、当てはまらない人も多いでしょうが、できるだけ多数が当てはまるんじゃないかなと思うことを書きたいと思います。
その範囲の人がついついやってしまうけれども、すぐにやめた方が良い考え方
✕相手のハンドのうち、1枚だけを考える
相手からレイズされてコール。
フロップK95
相手がべット。その時、
「相手はK持ちだ!」
と思うこと。
しかし、テキサスホールデムは2枚のハンドをプレイします。もう1枚はどこに行ったのでしょう?
そこで考えるべきこと
○相手のハンドを考える時は、常に2枚セットで考えること
これ、慣れるまでは結構たいへんです。それでもやり続けてみましょう。
次は
✕相手のハンドの可能性の中で、最初に思い浮かんだものを相手にプレイする
例えば、相手からレイズされてコール。
フロップK95
相手がべット。その時、
「相手はK持ちだ!・・・じゃなかった、AKかKQだ!」
と思うこと。そして、KQを相手にしたプレイをする。
でもですよ、本当にK持ちしか可能性は無いですか?QJとか無いですか?TTとか無いですか?78とか無いですか?あり得ますよね。
そこで考えるべきこと
○相手のハンドの可能性を、違う種類のものを5つ思い浮かべる
です。
1、KQとその仲間
2、JJとその仲間
3、AJとその仲間
4、67とその仲間
5、55とその仲間
という感じで。慣れるまではまずは3個、思い浮かべましょう。
この2つがステップ1です。これをまずは意識してハンドをプレイしましょう。
そのステップが自然に出来るようになったら、次です。
○ターン以降では、思い浮かべた組み合わせが、本当にあり得るか疑う。
です。
例えば、こちらがレイズ、相手コール。
フロップK95。
相手チェックに、こちらがべット。相手コール。
ターン6
相手チェックに、こちらがべット。すると相手からチェックレイズ。
思い浮かぶハンドに、78とか66とかが出てきますが、それは本当にあり得ますか?フロップでこちらのレイズをコールしているけれどもコールしますか。また、あり得るとしたらどの程度?
○思い浮かべた組み合わせから、ありえないと思うものを消去する。また、消去は出来なくても可能性は低いと思ったものの濃淡を薄くする。
そして、そのステップでついついやってしまう良くない思考。それは
✕自分がコールしないと思った可能性を全部消去してしまう
です。
そのボードで67はコールしない。フォールドかレイズ。
うん、その事自体は全く問題ありません。しかし、自分がコールしないと思っても、相手がコールしないとは限らないのです。相手のハンドをプレイするのは、あなたではなく相手です。
○この人はこのハンドをコールするだろうか、するとしたらどの程度だろうか、と思考する
ここまでがステップ2です。そして、ステップ3。
○思い浮かべたハンドに対して、どうプレイするのが得なのだろうかを考え、実行する。
これを考えて、実行します。
例えば、相手のレイズをJTでコール。
フロップK95
相手がべット。普通はフォールドです。
その時に、KQ、TT、AQ、67、99の5つに分類したとします。
ここでレイズしても、KQと99の分類は降ろせません。しかし、もし相手がレイズに対してTTやAQですらサクッと降りてくれる可能性がそれなりに高いと判断したら、ここでチェックレイズは有力な選択肢となります。逆に、TTやAQでも半分以上コールして戦ってくるのであれば、チェックレイズは却下すべきでしょう。
仮にブラフすることを決めたとします。そして、相手がKQを持っていて負けたとします。その時に
✕強いハンドに対してブラフしたこと(バリューべットに対してコールしたこと)を反省する
強いハンドを持っている可能性は承知の上でそのプレイを選んだはずです。それなら、そのハンドが出てきても後悔してはいけません。それは結果論なのです。
○想定したハンドに負けた時は、反省しない
この裏表として、
○想定していないハンドが出てきた時は、想定していなかったことを反省する
です。
まとめ
ステップ1
✕相手のハンドのうち、1枚だけを考える
↓
○相手のハンドを考える時は、常に2枚セットで考えること
✕相手のハンドの可能性の中で、最初に思い浮かんだものを相手にプレイする
↓
○相手のハンドの可能性を、違う種類のものを5つ思い浮かべる
ステップ2
○ターン以降では、思い浮かべた組み合わせが、本当にあり得るか疑う。
○思い浮かべた組み合わせから、ありえないと思うものを消去する。また、消去は出来なくても可能性は低いと思ったものの濃淡を薄くする。
✕自分が○○しないと思った可能性を全部消去してしまう
↓
○この人はこのハンドを○○するだろうか、するとしたらどの程度だろうか、と思考する
ステップ3
○思い浮かべたハンドに対して、どうプレイするのが得なのだろうかを考え、実行する。
✕強いハンドに対してブラフしたこと(バリューべットに対してコールしたこと)を反省する
↓
○想定したハンドに負けた時は、反省しない
○想定していないハンドが出てきた時は、想定していなかったことを反省する