最善を尽くすということ
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— Naoya Kihara☁木原直哉 (@key_poker) 2020年11月24日
この記事を見ても思うけど、何かと日本人は
「最善を尽くせばうまくいく、うまく行かなかったのは最善を尽くさなかったからだ」
という精神の人が多すぎると思う。
第3波の急拡大は別に国民のせいでも政府のせいでもない。最善を尽くしても負けることは多々ある。
このツイートが過去一バズって驚いてます。何気なくツイートしただけなのですが・・・
面白いのは、自分のフォロワーじゃない人の意見でも、200RT以下の時は肯定的な意見が多く、300RTを超えるあたりから否定的な意見が増えてるんですよね。これは不思議。
まあそれは置いておき。
否定意見は、自分のコメントの中の「政府のせいでもない」に反応してるのだと思いますが、
「最善を尽くしてない!」
というのが殆どです。
それに対して、「だから何?」と思うのです。
そもそも、最善を尽くすとは何でしょう。
あなたが突然藤井聡太二冠と将棋をすることになったとして、最善を尽くしたら勝てるはずです。でも、実際はごく一部の人を除き、100回どころか10000回やっても絶対に勝てません。それで負けたときに
「最善を尽くしてないから負けたんだ!」
と言われても、「だから何?」となりますよね。
「最善を尽くす」とは、物事をこなす上で、こなす人の気持ちとか目標を述べるときに使うものであって、結果について述べるものでは無いのです。ましてや、他者が。
「でも政府は明らかに感染症対策の最善を尽くそうとはしていなかった」
と言う人もいるでしょう。
でもですよ、政府が尽くすべき最善は、感染症対策の最善なのでしょうか。
それだったら、感染した人を全員殺して焼却処分するのが一番手っ取り早い。感染症対策の確実な最善です。家畜の感染症対策はそうなってます。でも当然そんな事できないですよね。
政府が尽くすべき最善は何か、と言ったときに、感染症がすべてなのでは決してないのです。勿論コロナ対策はトップクラスに考慮されるべきことだし、現にそうしてます。しかし、コロナ対策のためなら他の全てを犠牲にしても良いというような意見ははっきりと間違えているのです。
どこまで行っても答えのないバランスの上にいるのです。
無思考に批判だけしているほとんどの人は、自分にとって都合が良いことが起こるように言説するのです。引きこもることが辛くなく、その状態でも十分に仕事ができる人は、その方向に世の中が進むのは歓迎ですから。でもそれは、そうじゃない人への思いやりに欠けた言動なのです。