すごく遅い更新ですが、東京都の保育園問題3です。
前回の記事で、事実上解決不能だと書きました。
しかし、解決不能なら対策を打たなくていいのかと言うと、それは全く別の話です。
囲碁や将棋を完全解明することは今の所事実上不可能ですが、それでもプロ棋士は勉強をし続けるわけです。学問だって同じですよね。
で、実際のところ、認可保育園に入るには、個人としてはどうすべきなのでしょうか。
結局、競争に勝たないといけないのです。
減点ポイント:
・認可保育園に入るには、両親が共働き、もしくは就学中である必要があるのですが、週5×8時間以上、いわゆるフルタイムでなければ、点数が減点されます。
・引退した祖父母が近所に住んでいたら、緊急性が低いとされて減点されます。
・多くの区の場合、自宅労働者は、緊急性が低いとされて減点されます。
現在の過当競争状態だと、満点じゃないとそもそもお話になりません。
満点同士だと、次に比較対象になるのは色々条件があるのですが、事実上、「収入」です。収入が高い方が緊急性が低いと判断されるのです。
だがしかし、実は緊急性が高い案件として、満点の上に加点もあって、
・片親である(離別、死別)
・片親が単身赴任である
・双子
・兄姉がいる(区による)
・兄姉が認可保育園に通っている(区による)
・認可外保育園に通っている
・待機児童となっている
などです。
そして、超激戦の保育園だと、満点ですら最初から無理、というところもある、というか満点では最初から無理という保育園のほうが過半数なんじゃないでしょうか。
ちなみに自分は、海外に長く行くことがあるので、単身赴任を申請してみましたが通りませんでした。基本的に、もう一つ住所がないといけないようです。
一人目の子どもを認可保育園に入れるためにはどうすべきか。
1歳クラス
(4月1日に1歳である。4月生まれだと、1年の殆どは2歳なのに、1年間ずっと1歳クラス。なお、日本の法律では歳を取るのは日付が切り替わる瞬間なので、4月1日に産まれた子は最初の4/1日で1歳扱い)
に入れたい場合から考えます。
区によるのですが、4/1日の半年以上前に認可保育園の申込みをします。
すると、そのまま保育園には当然入れませんから、待機児童となります。これで加点ゲット!
ですが、これはほぼすべての子どもがゲット出来るポイントです。つまり、待機児童ポイントありきで満点と見たほうが良いです。保活の超基本手筋ですが、こんな基本手筋すら知らないようだと、勝つのはまず無理でしょう。とはいえ、基本手筋を知らない人が勝手にいくらか脱落してくれるので、知ってる人はほんの少し有利になります。
しかし、1歳クラスは保育園戦争の中で最激戦です。だって、1年間くらいは育休欲しいと思う人多くないですか?その上、0歳から受け入れている保育園は、0歳の子がそのまま1歳に持ち上がります。その子たちはフリーパスでそのまま進級できるので、枠がありません。多くの保育園では、0歳クラスと1歳クラスの定員は同じです。
1歳児を受け入れていない保育園もあります。また、わずかに1歳クラスから枠を増やす保育園もあります。事実上そこしか選択肢はないのです。それにもかかわらず、1歳から保育園に入れたい親は非常に多いのです。最激戦にならざるを得ません。
多くの場合、満点+待機児童加点だけでは保育園に入れられない事が多いのです。収入が高い家庭ならなおさら無理でしょう。
しかし、もう1点加点があると、話は大きく変わります。だって、それ以外の加点を取るのって結構難しいですよね?
さすがに保育園問題のために偽装離婚するわけにはいきません(いや、実際いるとは思いますけど、違法ですから)。
すると、事実上可能なのは、認可外保育園に通っている、ですよね。
ん?でも1歳から保育園に入れたいと思っているのに、その前から認可外保育園に通わせないといけないの?高いお金払って?
そうなんです。非常に矛盾するかもだけど、1歳から認可保育園に入れたかったら、0歳のうちに認可外保育園に入れないといけないのです。
それなら、1歳から無認可外保育園に入れて、2歳から認可保育園にしよう。
そう考えるのが自然です。実際、多くの保育園は、2歳から枠が増えます。3歳以降は幼稚園に行く子も出てくる上に枠が更に増えるので、満点未満でも入れることも結構あります。
激戦度合いで言えば、1歳>0歳>2歳>3歳以上、なのです。
しかし、1歳からの無認可保育園もなかなかの激戦で、補助が手厚い認証保育園(
東京都の保育園問題1 現状解説編 - 木原直哉オフィシャルブログ
を参照)だと200人待ちというのもザラなのです。無認可保育園なら入れるかもしれませんが、やっぱり前述のエントリの通り、出来れば避けたいです。どうしよう・・・
ということで、4に続きます。