もし、この炎上についてご存じない方はググってみて下さい。
ググるのがめんどくさいと思うのならば、読み飛ばして下さい。
のぶみさんとは一度番組でご一緒させていただいたことがあって、控室も一緒だったんですね。その時色々お話させていただいた事があります。その時はまだ子どもが産まれる前でしたが。
その上でのエントリだと言うことをあらかじめご承知おきください。
まず前提として、自分は今回の歌詞に共感は全然しないです。
自分の親もこんな感じで自分を育てたわけじゃないし、自分も妻もこういう感じで子どもを育てているわけでもないです。自分だったらこういう詞を書くなら、最後の方に、でもそこまで頑張りすぎなくて良いんだよというメッセージを入れると思います。
ただ世間的には、この歌詞にあるような家庭はたくさんあるのも事実で、そういうお母さんに共感して欲しかった、ってのがのぶみさんの気持ちだと思います。
今までは、
— 絵本作家のぶみ Eテレアニメ放送中 (@nobumi2010) 2018年2月7日
いろんなところから
これ書くなとか
消してくれとか
言われてたけど
ここから先はちゃんと
自分の考えだけを書いていこう
本当にたくさんの方を
やな気分にさせたこと
深くお詫びします
ただ本当に
おかあさんになって
始めて体験したことを
歌にしてお疲れ様と言いたかっただけでした pic.twitter.com/oJb8oV4tjU
たくさんのおかあさんに
— 絵本作家のぶみ Eテレアニメ放送中 (@nobumi2010) 2018年2月7日
取材して
何度も直しながら書いたんだ
もちろん全ての人が
共感する歌詞なんてムリだから
うちの場合は、こうです、
って変え歌みたいにしてくれるのは
僕は、すごい嬉しかった
決して決めつけたり
こうしろって気持ちでは、
書いたつもりは、無かったよ
これは言い訳とかじゃなくて、本当に本音だと思います。
本を出すって、10万部売れたら超大ヒットという世界です。
1万部売れたらそこそこ売れた方、出版社としては嬉しい数字です。
割合で言ったら、0.01%なら満足、0.1%の人が買ってくれたら大ヒットなのです。
気に食わない人がある程度いても、熱心なファンがいてくれる方が良いという世界です。しかも、以前に出したものと常にある程度違うテイストにしていかないといけない。その作品ひとつひとつに対して、反感を買うかとか考える必要すらないのです。買わなければいいだけだから。
そういう世界に生きてきたのぶみさんが、作詞の依頼を受けて、本当に心に残る詞を作ろうと頑張ったんだと思います。
そして、ある一定割合のお母さんたちの実情をそのまま書いた。
ただ、そこに特別メッセージを込めたかったわけじゃなく、単に記述して共感してもらいたかった。
しかし、世間の多くの人には、それがメッセージだと思われてしまった。
「呪いだ」という言葉を使った人もいます。
というのが実情じゃないでしょうか。
のぶみさんは恐らく、あまり器用じゃない方だと思います。本当に毎日毎日作品を書き続けて、努力し続けて、その結果たどり着いたのが今の地位とのことです。
そして、自身が努力し続けていたから、他の人にも出来るしそれが普通だと思ってしまったんじゃないかなと。
その状態で今回の作詞依頼。
個人的には今回の件、慣れてるはずのそういう番組を手がけるスタッフが、
「これだとこういうメッセージだと勘違いされるからこうしましょう」
「これがメッセージだと勘違いされないように、最後にメッセージを入れましょう」
という修正や提案をしたんだろうか、というのが非常に疑問です。
そもそも、この歌は地上波のテレビじゃないんだから、わざわざ見に行かない限り目にすることもないです。地上波でやってるならまだ批判されるのも分かるのですが、そうじゃないのにここまで炎上するほど批判する意味が自分には分かりません。
最後に繰り返しになるけど、自分はこの歌詞が良いとは思わないし、共感もしません。でも、ここまで批判される理由もないと思います。
これは自分の1意見です。他の意見があってもいいとは思います。