時給とは、1時間働いて受け取ったお金のこと。
まあ当たり前の話に聞こえるかもですが、でもこれ結構難しい話だと思うのです。
某小学生youtuberが、
「この前の仕事は時給30万円」
とツイートしてました。
その仕事をした瞬間だけを切り取ったのなら、本当のことを言っているのでしょう。
しかし、思うのです。
その30万円は、その1時間以外に何も無かったら貰えないお金だよね、と。
そのお金の裏には、その仕事だけをとっても、その仕事の道中での相手とのやり取りとか、それ以外にも過去の殆どお金にならなかったyoutube編集とか、そういう事をずっと続けた結果入った、一種のボーナス収入なはずです。
車を販売する営業職の人がいたとして、平均的に一ヶ月に2台の車を売っているとします。
その車が売れたタイミングの1時間だけを指して
「俺は仕事で、1時間で1台の車を売っている」
と言うのは正しいのでしょうか。
ポーカーでも同じことが言えます。
流石に1日単位で云々を真剣に言う人はいないけど、一ヶ月で2万ドル勝った時に
「月収200万円」
という人は結構多いと思います。
仮に5/10ゲームで2000bb勝ったとすると、それくらいの金額になります。
しかしですよ、ポーカーって非常に分散が大きいゲームで、それくらいのスイングは簡単にします。
その人が、その前の月に-1万ドル、更にその前の月に+2000ドルだったとしましょう。
すると、3ヶ月で+12000ドル。それなら、月収4000ドルの方がより実情に近いです。
時給/日給/月収/年収などは、ある程度の長期間の平均で見ないといけないのです。
また、とある人は1年間で1000時間プレイして、+1000万円だったとしましょう。すると、時給+1万円ですよね。
しかし、この人はその収入を確保するため、プレイ時間と同じだけ自宅にてソルバーで解析して勉強しているとします。
すると、実質的に2000時間をポーカーに費やして1000万円なので、5000円と見ることも出来ます。
この人の場合、本当に時給と呼ぶべきなのは10000円なのでしょうか、それとも5000円なのでしょうか。自分は5000円と見るほうが正しいと思いますが、賛否ありそうです。
また、ハイレートになると、テーブルがいつも立っているわけじゃなく、しかも行くタイミングによっては結構待たされることも多々あります。
そのテーブル自体は、座っていれば長期平均で時給300ドル出るとします。その場合は、
「俺のポーカーの時給が300ドル」
と言うのは間違いだと思います。
一方、既にテーブルに座っていて、ご飯に行くために抜けるかどうかの話ならば、
「時給300ドル」
との比較をするべきになります。その人が同じ時間研究に時間を使っていて、実質の時給が150ドルであったとしても。
結局、職業としてのポーカーを考えるときは、低い方の時給で考えないといけないけど、稼ぐためにポーカールームにいる時は高い方の時給で考えて稼働し続けなければならない(それによって、やっと低い方の年平均時給になる)のです。