木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

イヤイヤ期とは、子どもと大人の都合の衝突である

イヤイヤ期って、1歳半から3歳くらいまでの、何をやろうとしても

「イヤイヤー」

とダダをこねる時期の事を言います。

 

よく

「イヤイヤ期は自立心が出てきた証拠」

とか

「自我が出てきて云々」

と言いますし、まあそれは納得ですし、それ自体は全然悪いことじゃないのも同意です。

 

ただ、自分で二人の子育てをしてきて思うのが

「イヤイヤ期は大人の都合と子どもの都合の衝突だ」

と感じます。

1歳半までは、子どもは自分で何かをしたいとかもなければ、それを主張するすべもあまりないです。

しかし、1歳半を過ぎると言葉も意志も出てきます。

今までは連れて行かれるがままにどこかに行ったりしていたのが、そこで自分の意志が出てくるのですね。

「もっと遊びたい」

「あれを食べたい、飲みたい」

「ここに行きたくない」

そういう、子どもの都合が出てくるのです。小さいうちは、嫌なことがあっても他の好きなもの(おもちゃとか)でごまかせたのですが、そのごまかしが効かなくなるのです。

勿論、極力意志は受け入れてあげたいのですが、大人や社会にはこちらの都合があります。

「道路で走ってる車を触りたい」

「電車から降りたい」

「(保育園に行く時間なのに)テレビを観たい」

「(さっき飲んだばかりなのに)ジュースを飲みたい」

などなど。これらの子どもの都合は、大人の都合や子どもの安全と思いっきりぶつかる為、衝突が起こるのです。

そして、子どもはどういう都合が受け入れられてどういう都合が受け入れられないのか理解できないので、それに納得がいかず、ダダをこねるのです。

 

3歳になると、大人の都合がかなり分かってきます。

「車にぶつかったら痛そう」

「電車から勝手に降りたら迷子になっちゃう」

「保育園に行かないとお父さんお母さんがお仕事出来ない」

「ジュースを飲みすぎるとご飯食べれなくなる」

(ちなみに、ジュースは一本までと分かって来ると、飲み終わった後にしれっと「ジュース飲みたい」とか「ジュースおかわり」とか言って様子を伺って来たりします。かわいいw)

 

子どもの都合を全部受け入れるわけには行かない。それは間違いない。

問題は、受け入れることは出来ることをどこまで受け入れるか。

「極力受け入れた方が良い」

という立場と

「しっかり親の言うことを聞くようにした方が良い」

という立場があって、実際中間のどこかの立場を取ることにはなるのですが、そのバランスが難しいんですよね。

 

前者は子ども目線からすると、

「要望は伝えたら通る可能性がある」

になるので、通せない要望にも子どもの都合を主張(ダダをこねる)してくるかも。

後者は

「要望を伝えても無駄だから言うとおりにする」

になり、確かに楽だけど、自分で決断する能力がない子どもになる可能性があります。

 

そして、取るべき選択肢は繰り返しになるけど、この間です。

 

自分としては、

「極力前者の立場を取りつつ、要望を拒否しないといけない時は言葉を話せないからとか思わずにしっかりと言葉で説明する」

というのを大切にしています。

 

勿論、正解というものはないのですけれども、子どもの自我とかわがままとか、親目線じゃなくて、子どもと大人の都合が衝突していると第三者目線で見るイメージで、その上でどういうバランスを取るか考えるのが良いかなと思います。