テルとリバーステル1
https://www.youtube.com/watch?v=zC8RbeVfSBg&feature=youtu.be
こちらは、年末のポーカー名人戦のデイ2です。自分がブラフをして飛んだ時のハンド、10時間4分からのハンドで、ベットテルについてちょっと書いてみようと思います。(毛利名人、ネタにしてすいません!でも優勝したので許してくださいw)
とても有名なテルとして
「フロップで3枚同じスートが出た時(モノトーンボード)に、ハンドを見返したらフラッシュ完成していない」
というのがあります。オフスートを持っていて、どのカードがどういうスートだったかをチェックしているわけで、スーテッドだったら流石にスートも覚えているので見返す必要ないでしょ、というわけです。
さて、このテルは非常に有名で、なので
「モノトーンボードでは、フラッシュ完成していてもしていなくても、必ずハンドを見返しなさい」
とよく本にも書かれているし、記事やツイートなどでも見ますよね。
そして、それをちゃんと実行している人は多いです。
しかしですね、実はそれでもテルが出てしまうことは多々あるのです。
この動画の10時間4分ちょうどからスタートしたハンド。
自分がレイズしてBBの毛利さんがコール。
フロップでAc6c5c
毛利さんチェックして、自分のアクションに移りますが、10時間4分40秒、アクションがこちらに回ってきてプレイしようとしたタイミングで毛利さんはハンドを見ています。これが、フラッシュ完成していないテルなのです。
「フラッシュ完成していても見返すでしょ?」
と言われるかもしれません。
しかし、完成していても見返すのは、自身に注目が集まっている時、主にアクションが自分の順番になったタイミングです。
毛利さんが見返したタイミングは、アクションを終え、相手がこれからアクションをしようと動き出したタイミングなのです。自分に注目が集まっていない状態は人間は無意識の行動をとりがちなのです。
この時自分は、毛利さんがハンドを見返していたのを見ています。そしてベット。
アクションが毛利さんに返って、10時間4分50秒、毛利さんが再度ハンドを見ます。これがどのスートを持っていても持っていなくても必ずハンドをチェックするという「相手に見せる」ためのハンドチェックです。このハンドチェックでは、フラッシュが完成しているかとかドローがあるかとかは基本的に関係ありません。
ターンに3が来て、1時間5分10秒から20秒の間、自分のベットアクションの間に毛利さんはハンドを再確認していません。
アクションが毛利さんに返り、1時間5分55秒の時に毛利さんは再度ハンドを確認してます。これは注目を集めているタイミングなので、やはり持っていても持っていなくてもチェックするやつですね。
しかし、この時点で自分は、毛利さんがフラッシュの完成がしていないことを確信していました。そして、かなりの確率でクラブを1枚だけ持っていると思ってました。そしてコール。
リバーは4s
どこでフラッシュが完成していないことを確信したかというと、フェイクではない2つです。つまり、こちらのフロップのアクションの時にハンドを見返したことと、こちらのターンのアクションの時にハンドを見返さなかったことです。
毛利さんのハンドの可能性としてあり得るのは、まずは
・KcX
オフスートのKxがどの程度プリフロップのコールレンジにあるか不明ですが、自分はかなりルースに打っていたので、K8くらいまでは最低でも入っていそうですし、レイズサイズが小さいのでもっとローカードもあるでしょう。もっとローカードなら、653はペアになってるし、4ならオープンエンドなので、ターンで降りる選択肢はなさそうです。
KcTあたりをどうプレイしてくるかわかりませんが、ブラフに対してKハイはグッドの可能性が高く、コールに入ってくる可能性はそれなりにあるかなと思いました。
また、QcKとかQcJも一応可能性としては考えます。
また、8c7や9c7も可能性としてはあるところです。
ただ、本命はAxですね。Axのxがクラブです。
それまでのプレイから、AQoはほぼ3ベットが来たと思いますが、AJoは五分、AToはコールの可能性が高そう。
リバーで4で、4がペアになりました。
リバーで400kとかの普通のサイズのベットをしたら、相当コールされるでしょう。そこでオールインを考えます。その場合、
負けてるハンドをかなり降ろせそう→AJ、AT、A9、A8、K6、K5、K4
確実にコールされる→A7、K7、78、79
不明→A6、A5、A4、A3、A2、K2
ただ、A6やA5、A3はフロップかターンでチェックレイズオールインがありそうではありますね。また、7持ち(特に78)は先に打たれた可能性もあります。79などはターンで降りた可能性もあります。
60%弱くらい降ろせればよいのですが、まあそれくらいはあるだろうと判断してのオールインになりました。実際は2cAにコールされて負けたわけですが・・・
結論:
ハンドを見返すリバーステルは、注目が集まっている時にされるのが殆ど。
注目が集まっていないタイミングでの見返しは、かなり素が含まれる。