木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

AAゲームと、ポラライズされたレンジ

ツイッターで何回か書いてますが、AAゲームというのを思いついて、3回ほどプレーしてますが、めちゃくちゃ面白いかつ勉強になるので、是非やってみてほしいと思って紹介します。

 

ルール

・ポットリミットホールデム

・ヘッズアップ

・BBはAAをスートまで見せてプレーする

・ボタンはAA以外の好きなハンドをプレーする

・81bbキャップ(毎回81bb持ちでプレーする)

 

基本的な手順

・BBがAAを見せ、ボタンは残りの50枚のカードからAA以外の好きな2枚を選ぶ。

・デックはシャッフルする必要なし。単に裏向きに混ぜて、適当に選んでボードにする。

・ボタンは必ずリンプし、BBが3bbにポットレイズからゲームはスタート(無意味なので、毎回フロップで6bbポットからスタートするのが普通)

・リバーは、AA側はベットする意味がない(ハンドバレてるからバリューが無くて、ブラフキャッチするかどうか)ので、自動チェック。

 

基本的な戦略と思惑

・基本的に、BBがプリフロップ、フロップ、ターンとポットを打ったら、リバーはちょうどボタンのポットベットがオールインになる。

(3bb→6bb→18bb→54bb、合計81bb)

・ボタンは基本的にスーコネを選ぶ。BBが見せてないスートのほうが勝率は高いけど、ある程度の頻度でボタンが持ってるスートを選んで、バランスを取る必要がある。

 

 

これを実際にやってみると、スーコネをプレーするということがどういうことなのかすごく感覚的に理解できます。

後、どういう風にブラフを入れるべきなのかもすごく体感的に分かります。

AA側は、3bb勝ちが6割から7割です。フロップでかなりスーコネが降りるんですね。難しいことを言いますが、フロップでコール出来た時、スーコネがポラライズレンジになり、AA側がマージナルハンドになります。

やってみると、如何にポラライズレンジが強いか体感出来ます。

一般的には、リバーで本物:ブラフ=2:1の割合で混ぜてポットベットをするのがボタン側の最適戦略です。すると、実はボタンはリバーでレンジでの勝率が33.4%あれば有利になるのです、少なくてもそのハンドに関しては。元々の勝率は24%くらいなので、フロップをそこそこ選ぶだけで結構達成出来るんですよね。

文章で読んでても本当にわからないので、マジでやってみてほしいです。

そして、具体的にレンジを考えたりする作業は、本当にポーカーのスキル向上に繋がるし、楽しいです。

 

ちなみに、当初は81bbだったらBB側が有利すぎるのではと思ってました。しかし、プレーした後の感想としては、恐らくボタン有利です。確定ではないですが、是非多くの人がプレーして、どっちが有利か議論してみてほしいです!