好きなことを仕事にする、について
「好きなことを仕事にする」ことの意味|北極冒険家 荻田泰永 @ogitayasunaga #note https://t.co/YY4FBwEB2M
— 荻田泰永 北極冒険家 「考える脚」 (@ogitayasunaga) 2021年1月11日
こちらの北極冒険家の荻田さんの記事に触発されて記事を書きます。
「仕事」について荻田さんは2つに分解してて、北極を歩くこと自体は
「お金にならない仕事」
と仰ってます。それは間違いなくそうでしょう。一方で、荻田さんが現状行っている
「お金になる仕事」
のかなりの部分は、北極を歩くというお金にならない仕事によって付加価値がついた仕事、でもあるのでしょう。また、そのお金にならない仕事を継続するためには、トレーニングも当然続けているでしょうし、そう考えると、「お金にならない仕事をするための準備、という仕事」とかまで考えることになるのでしょうか。
将棋の棋士にとって、「対局」「指導」「イベント」などはお金になる仕事で、「将棋の勉強」はお金にならない仕事だけど、後者無くては前者の仕事がお金にならないわけで、切っても切り離せないものなのかなと感じたわけです。
で、もう一つの「好きなこと」について。
荻田さんの記事ではサラッと流して書いてあるというイメージでしたが、自分はこっち側をもっと掘り下げて考えたいのです。
一般的に
「一番好きなことは仕事にすべきではない」
と言いますよね。でもこれって、そうとも言えないのかなと思うのです。
それは、「好き」には程度差があるからです。
例えば、「ラーメンが好き」という人がいたとして、365日毎日ラーメンでも全く苦じゃないくらい好きなのか、それは流石に飽きる、という人もいます。というか、ラーメン好きのうちの大多数は後者でしょう。前者の人はたまにメディアで目にしますが、そういう人が「ラーメンが好き」ということをやっとマネタイズ出来るのです。
ゲームに関しても同じだと思うのです。
「ポーカーが好き」
と言っても、99%の人は年間3000時間を何年も続けられるほどポーカーが好きなわけではありませんよね。
一ヶ月は720時間。
240時間寝て、60時間で食事やお風呂など。月間150時間の普通の仕事をして、移動時間やスキマの時間が50時間。残りは220時間。それを50時間×4くらいに分割して、その一つとしてプレイするからこその好き、なのです。
しかし、プロになるということは、
「仕事の時間=ポーカー」
「趣味の時間A=ポーカー」
「趣味の時間B=ポーカー」
くらいポーカーにどっぷり浸からないといけないのです。それを何年も続けないといけない。
それでもやっぱりポーカーが好きでい続けられるほどポーカーが好きだと思いますか?
それに
「はい」
と即答出来るなら、その一番好きなポーカーを仕事にする第一段階クリアです。
その問いに対して即答出来ないなら、心から、ポーカーは趣味にして普通の仕事をすることをオススメします。
ここでは例としてポーカーを挙げましたが、これはポーカーじゃなくてもどんなゲームでも趣味でも一緒です。
「一番好きなこと」をどれくらい好きか。仕事にするほど好きなことってなかなか見つかりません。しかも、「一番好きなこと」が金銭的な意味でお金として成立する保証もありません。ジャンル的にも自身の適性的にも。
しかし、幸運なことに
「一番好きなことが年間3000時間を費やしても好きでいられて、更に仕事として成立するものである」
のなら、それを仕事とすることを考えてみても良いのかもしれません。
とか言いつつ、よほど多くの分野に才能を持った天才でない限り、迷う時点でだいたい適性がないとも思いますが・・・