ライブでよく見る、損なべットサイズ
以前、記事でべットサイズに関する基本原則を書きました。
http://kihara-poker.hatenablog.com/entry/2019/10/10/171625
これに関して、ライブキャッシュゲームでしっかりハンドを待っていい手をプレイしているはずなのになぜかイマイチ勝ちきれない。そういうプレイヤーがやりがちな、原則に大きく反するミスを書こうと思います。
例1、
100bbスタック。対戦相手は皆100bb以上持ち。
アーリーが3bbにレイズ、MPがコール、COがコール。ボタンでAA。
3ベットします。IPなら普通は3倍だけど、コーラーがいるから13bbに3べット。
例2、
100bbスタック、対戦相手は皆100bb以上持ち。
アーリーが3bbにレイズ。MTとCOとボタンがコール。SBで66、コール。BBコール。
フロップ269hh(ポット18bb)
フロップセカンドセット。チェックレイズしてもいいけど、ここはベットしよう。スタンダードにべット9bb。
いい手を待ってしっかりプレイする。それがルースなフィールドでの対応の一つの解決策なのは間違いないです。特にスキルに自信がないならなおさらです。それを否定するつもりはありません。
しかし、原則はしっかり守った方が良いのです。
例1に関して。
いい手を待ってしっかりプレイしようとしているあなたは、ここでA5sで3ベットを打ちますか?KJsで3ベットを打ちますか?
「打つことがある」「相手によって変える」なら問題ありません。しかし
「絶対3ベットしない」なら、13bbに3べットするのは悪手です。
ポーカーって面白いのは、全く同じスタックで、全く同じ相手に、全く同じハンドを持っていても、全体でどうプレイしているかでその場の正解が変わったりするのです。
「絶対に3べットしない」人は、ここでの3ベットは非常に狭いです。すると、
原則6「狭くベット(レイズ)する時は大きめに」
この原則に反するのです。13bbというサイズは、それなりの広さでレイズするときのものです。強い手しか3べットしないのであれば、ここは20bbとかもっと大きく、場合によってはいきなりオールインしても(もちろんAKとバランスを取るのですが)少しやりすぎでもったいないかなという程度でしかないです。AKならオールインの方が得までありえます。どうせバランスなんて最初から取ってないんだから、思いっきりバランス崩しても良いのですよ。
例2に関して。
ここで、78ddとかJThhで6人ポットでSBからベットすることはありますか?
もし無いなら、このベットは非常に狭く、セットかストフラドローしか出てきませんよね?
原則6「狭くベット(レイズ)する時は大きめに」
それだったら、ハーフポットの9bbじゃなく、ポットサイズの18bbとか、もっと大きく打っても良いでしょう。いきなりオールインするのもそこまで悪いとは思わないです。
「でも、降りられたら勿体ない」
って声が聞こえて来ました。
でも、いい手が入ってたら相手は降りられない前提でプリフロップでコールしてるんじゃないですか?
ターンでJhとか落ちて困ったことになるくらいなら、フロップでしっかりコミットしましょう。
これらを改善するだけで、ライブキャッシュゲームの収支はずっと良くなると思います。