木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

ランダム将棋

囲碁や将棋、オセロ、連珠などは、ゲーム性そのものには運の要素はないゲームです。もちろん、実力が近い人同士なら、たまたまより悪手をたくさん選んだ方が負けるわけで、そういう運の要素はありますが、いずれにせよプロ棋士にアマ初段の人が勝つことはあり得ないと言っていいです。

一方、ポーカーや麻雀、バックギャモンは、ゲーム性そのものに運の要素が含まれているため、ルールを覚えたばかりの初心者でも世界で一番強いプレーヤーに勝つことも普通にあり得るのが特徴です。

 

前者は、初心者がハンデなしだと上級者に絶対に勝てないので、それが普及の大きなハンデになっていると感じます。

一方後者は、長期的にやれば大数の法則によって実力上位者が勝つのですが、それにも関わらずどこまで行っても、「運ゲーだから」と言われます。

(まあ、ポーカーや麻雀が運ゲーだからくだらないとか言う人のかなりの割合は、囲碁将棋は強い人に勝てないからつまらないって言うんですよねwまあそれは置いておいてw)

 

いつも疑問に思うのは、メジャーなゲームで運の要素があるゲームはどれも、かなり運の要素が強いものだらけですよね。かなり実力差がある人たち(イメージは世界トップクラスとアマ初段)が一晩戦ったとして、弱い人が3割以上勝てるゲームばかりです。

一晩戦ったとして、格下側の勝率が0%のゲームは多々あります。しかし、格下側の勝率が5%から30%くらいのゲームは殆ど存在せず、そして格下側が30%から50%くらいのゲームはたくさんあるんですよね。不思議だなと思うわけです。

 

格下側の勝率が5%とかあるのは、バックギャモンのPR勝負などがこれに当たるんじゃないかなとは思いますが、それはあくまでゲームの一部を切り出したものという感じです。

 

そこで、格下側の勝率がその中間くらいだと思われ、さらに非常に面白いゲームがあるんです。それが「ランダム将棋」

http://shogitter.com/rule/107

 

ルールは、2点を除いて、普通の将棋と一緒です。相手の王を取ったら勝ち。

違う点の1つ目は、例えば初手で王を動かすと決めたとします。王の行くことが出来る場所は、48、58,68の3つ。ランダム将棋は、動かすコマを決めた場合、ルール上行くことが出来るところに完全ランダムに移動するのです!

持ち駒を打つ際も、二歩などの制約を考慮したあとで、打つことが出来る場所にランダムに配置されます。

二つ目は、詰みという概念がなく、相手の王を取るまでが勝負です。また、王手をかけられても、王手放置して良いです。相手が次に王を取れるとは限りませんしw

また、王を移動させるときも、相手の駒の効きにも移動できます。

 

これ、配信しながら元奨励会員のポーカープレーヤーとやってみたことがあるのですが、めちゃくちゃ笑いますw

 

 ちょっとやった感覚としては、世界トッププロとアマ初段なら、アマの勝率は20%くらいかなと。結構実力差は出る気がします。

もしかしたら、ある程度の定跡が出来たら差が出づらくなるとかかもしれませんが。

本当に面白いのでオススメです!難点としては、ランダムを作るのが大変なので、アプリ上でしかプレー出来ない点ですが。