ポーカーはスポーツか
ポーカーとスポーツを絡めて、よく
「ポーカーはEスポーツか」
とか、もっと単純に、
「ポーカーはスポーツか」
という論に、賛成反対の両方の意見を見ることがよくあります。
自分の考えは一つの意見に過ぎないですが、自分はこれについて、はっきりとした意見を持ってます。それは
「ポーカーはEスポーツ(もしくは単にスポーツ)ではない」
です。
ポーカーはスポーツではない、という側の論拠として、一番良く見るのは
「ポーカーのように運の要素が大きいものをスポーツとは呼べない」
というような論です。
しかし、運の要素という意味では、およそ全ての球技が運にかなり左右されます。
1ミリ当たる場所がずれただけで凡打かヒットかに変わる世界です。サッカーだって、蹴る場所が1ミリずれるだけで、ゴールとゴール外になります。それも含めてスキル?
では、たまたま上空で風が1m変わっただけで、ホームランだった打球が外野フライになったりとか、スキル部分が終わった後、プレーヤーが感知し得ないもので結果が変わるのです。これを運の要素と言わずして何と言えばいいのか。
そう、運の要素は球技だろうと否定できないので、運の要素を持ってポーカーはスポーツじゃないと言うのはおかしいと思うのです。
では何故自分がポーカーはスポーツじゃないと思っているのか。
スポーツとは、
「肉体の出力が結果に大きな影響を及ぼすもの」
だと自分は思ってます。
誰もがスポーツと認めるもので、この定義に当てはまらないものはないはずです。
その定義では、Eスポーツの代表格、格闘ゲームは、まさにスポーツと言っても良いのではないかと思います。瞬間的な判断と、それを入力する手の動き。それによって勝敗は大きく左右されます。ゲーム機を使うものなので、Eと頭についているだけで。
そういう意味では、ぷよぷよ、テトリスあたりもEスポーツと言えると思います。
一方、ポーカーは頭で考えたことをプレーする際に、一定のルールを満たせばどんな方法でも全く同じプレーとなります。囲碁将棋もそうですよね。
それは、スポーツの外側、ゲームという大枠に入るものだと思います。
ゲームの枠の中にいてスポーツの外側にいるポーカー。
スポーツは肉体の出力が結果に影響するので、例えば手に麻痺がある人は格ゲーでトップに登りつめることは不可能です。
一方、ポーカーは、そんなのは関係ない。
手がない人と対戦することもあるし、90代のおじいちゃんと対戦することもあります。
歳をとっても、障害があっても、テーブルに座れば平等。それがポーカーです。
そんな魅力のある「ゲーム」のポーカーなのだから、わざわざEスポーツのくくりに入れるようにとかする必要は全く無いし、ポーカー独自の魅力を広める方向に行けば良いと思ってます。