木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

ポーカーはスポーツか、2

http://kihara-poker.hatenablog.com/entry/2019/09/18/162632

 

前回この記事を書いた時に、それなりに反応を頂きました。

その反応に対して、自分が思うことを再度書いてみたいと思います。

 

結構多くの人がコメントしてくれたのは

「ポーカーは、頭脳スポーツ(=マインドスポーツ)だ」

という内容でした。そうコメントしてくれた方は、以下のベン図ような関係を想定しているのかなと思います。

 

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ほぼすべてのスポーツはゲームというカテゴリの一部である(もしかしたら一部ゲームではないものもあるかも。時間を測らないジョギングとか?)というのはまあ同意が得られるところかと思います。

 

「スポーツというより、頭脳スポーツって言うなら分かる」

ってことは、ポーカーは図のオレンジの斜線部分だと思っているということでしょうか。

 

しかし自分は思うのです。

 

スポーツって枠から外に出ているなら、スポーツって名乗るのおかしくない?と。

 

 

自分にとって、頭脳スポーツは以下のベン図のような場所にいるイメージです。

 

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自分が記事で

「ポーカーはスポーツではない」

と書いた時自分の中では、図の関係的に頭脳スポーツ(マインドスポーツ)でもないということは言うまでもない、当然頭脳スポーツでもない、というイメージだったのです。

 

 

「チェスはマインドスポーツと認められているから、この意見は間違えている!」

という主張が聞こえて来そうです。

しかしですよ、「チェスはスポーツと認められている」のは本当に世界で圧倒的多数意見なのでしょうか?

一つだけ言えることは、チェスが本当にスポーツと圧倒的に認められているのであれば、これだけの競技人口がいるゲームですから、当然オリンピックの正式種目にとっくの間に入っているはずです。

でも、

「チェスをオリンピック種目に!」

というのは一部の団体が主張し続けているだけで、殆ど多くの人は全く相手にしていない主張ですよね。

 

自分はポーカーやチェス、囲碁将棋などはスポーツの外、ゲームの内に存在すると思ってます。

頭脳スポーツに入れてもいいかなと思うのは

格闘ゲームぷよぷよ、(トランプゲームの)スピード、将棋の山崩し」

などでしょうか。

 

そもそもですよ、頭脳を使わないスポーツって殆どなくないですか?

自分はバレーボールをやってましたが、まさにどこにトスをあげるかとかどこを守るかとか、どんなタイミングでフェイントを入れるかとか、完全に頭脳ゲームの側面もありますよね。でもバレーボールは頭脳ゲームの外側でスポーツの内側に普通はカテゴリされるでしょう。

 

そうすると、頭脳スポーツとは、頭脳を使うかどうかではなく

「肉体的要素より頭脳的要素の方が強いスポーツ」

とするほうが自然じゃないかなと思うのです。そうすると、一般的なスポーツはそれに対応して「肉体スポーツ」とでも呼びましょうか。

もちろん、頭脳スポーツだって肉体的要素が必須だし、肉体スポーツだって頭脳的要素が不可欠です。比重は違うにせよ。

 

 

こういう思考背景で、前回の記事に書いた意味合いで、

「ポーカーはスポーツではない」

「ポーカーは頭脳スポーツでもない」

と自分は思っています。