ポーカースノーウイーとポーカーの勉強
ポーカースノーウイーが有用かどうか、についてポーカー界で議論がありました。それについて自分の意見を書きたいと思います。
多分、ポーカーの勉強と言った時に、ハードルが低い順に
・実戦
・本
・Preflop Solver
・スノーウイー
・RIO
・PioSolver
(別枠、仲間との議論)
の順じゃないかなと思います。
まあ、英語力の有無とかでRIO当たりはかなり上下するかと思いますが。
スノーウイーの圧倒的な利点として、ハードルが低いことだと思います。
何もわからない状態でポストフロップをどう勉強するかという話になった時に、スノーウイー以上に簡単に学べるのって難しいです。本は有力ですが、どうしても内容の少なさと情報が更新されないこと、自分が疑問に思ったことをダイレクトに調べる方法の無さなどが挙げられます。
一方スノーウイーは、ポーカーの知識が無くてもオススメのプレイを出してくれます。初心者でも、何が有力なプレイなのか知る事ができるのです。
次にPioSolverです。
今、NLHEで強くなっている人は、ほぼみんなPioSolverを使ってます。
これって、自分で色々設定をしないといけなく、そこを適当にすると何を解析しているのかわからなくなります。良くも悪くも、自分の頭で考えないとそもそも使うことが出来ないのです。逆に、細かい設定を自分でいじれるので、べットサイズを変えてみたり相手のプレイを変えてみたり、出来ることは多いです。
これはPioSolverの利点でもあり、欠点でもあります。
しかしですよ、ポーカーがプロ級に強くなる人は、自分の頭で考えることが自然に出来るのです。そういう人は、スノーウイーとソルバーを両方使ったら、当然ソルバーの方が良いと感じるでしょうし、強い人に聞くとソルバーという回答が返ってくるのは当然だと思います。
スノーウイーは良くも悪くも、無思考、あまり頭を使わずに使えるのです。勿論しっかり頭を使って考えたら有益だと思います。しかし、しっかり頭を使って考える事ができるならソルバー側が使いやすいというのもまたそうでしょう。
ただ、そもそも頭を使わずに強くなりたいって言う事自体が虫が良すぎる話でもあって、ある程度で頭打ちになるのも普通かなと思います。それは結局、スノーウイーを使っているからではなく、自分の頭で考えていないから強くならないのです。
そして、自分の頭で考えるなら、ソルバーのほうが良いでしょう。
ところで、ポーカーとの付き合い方って、別にトップクラスを目指すことだけじゃないはずです。
仕事の息抜きの趣味として気楽にやりたいけど、でもある程度は強くなりたい。ある程度強くなって、たまに行く海外キャッシュゲームやトーナメントで期待値プラスで遊びたい。そういうスタンスの人ってむしろ大多数なんじゃないかなと思います。
そういうポーカーとの付き合い方ってかなりアリだし、そういう人にとっては自分でウンウン考えながら色々いじるより、わからないと思った時に気楽にスノーウイーの意見を見るだけ、というスタンスは良いのではないでしょうか。
結局、ポーカーにどの程度時間とお金と思考力を投資してどこまでの成果を求めるかでしょう。
スノーウイーは弱レグを作る、というのはかなり事実だと思うけど、上を目指すつもりがなくフィッシュから弱レグへ昇格するのは、それはそれで価値があることだと思います。どうしてもガチでやっていると、強ければ強いほど良いと思いがちですが、ちょうど自分の将棋のようなスタンスは一つのポーカーとの付き合い方なのです。