木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

Mリーグ

昨日は麻雀のMリーグの最終日でした。

最後の半チャンを前にして、パイレーツとフェニックスが並んでて、アベマズがトップ条件+2チームに対する条件戦。サクラナイツが事実上終了。

優勝がチームに5000万円。準優勝がチームに2000万円。

4人で割ると、一人あたり優勝で1250万円で、2位だと500万円。750万円の差。プラスタイトル。

 

パイレーツの小林さんが抜け出して、フェニックスが2位のオーラス、フェニックスの魚谷さんがマンガン直撃か跳満ツモ条件。

そんな条件が、なんとオーラスで本当に6巡目に入って、魚谷さんリーチ。待ちは山に2枚生き。

アベマズの多井さんとサクラナイツの沢崎さんは邪魔をせず降りて二人の勝負。

更に、小林さんは降りたいけど安全牌が無くて、更に当たり牌を持っているという、とても熱い展開に。

オーラススタートした時は圧倒的に小林さんが有利だったのが、6巡目には五分五分の勝負。そのめくり合いで750万円がかかっているのです。熱い、熱い勝負でした。

 

 

 

自分は2009年くらいから事実上のポーカープロとして活動してて、2011年に大学を卒業してからは完全なポーカープロ。

2012年に幸運にもポーカーのタイトルを取ったわけですが、タイトルを取った時でもバックギャモンと麻雀とポーカーだったらポーカーが一番弱いとはっきり言えるような状態でした。

バックギャモンと麻雀とポーカー、どれもいくらやり続けても飽きないくらい好きなゲームだったけど、その中でポーカーを選んだのは、他の2つに比べて圧倒的に収入的に報われるから。逆に言えば、報われないから麻雀やバックギャモンを真剣にやるのを止めたわけです。そのことは、著書でも、番組でも、インタビュー記事でもあちこちで書いたり話したりしてきたことです。

長らく報われない世界だった麻雀ですが、やっと2018年にMリーグが出来て報われる時代が来ました。そして、そんな報われない中でも麻雀が好きすぎてずっと情熱を持ち続けて来た人たちのトップ層がMリーグ選手に選ばれたわけです。

報われない時代に10年20年と情熱を持って麻雀を打ち続けてきて、やっと報われる時代が来て、そのリーグ戦の最終半チャンの最終局に五分五分のめくり合いをする。

 

自分は明らかにポーカーで幸運にも報われて、多くの人に世界の場で勝負し続けていることは羨ましいと思われているのは分かっているし、自分自身でもそのことは幸運だと自覚してます。一方で、麻雀もやっぱり好きで、そんな好きなゲームでこういう注目される舞台で戦うことがどんなに幸せなことか分かるし、そんなのを見て、なんだろう、色々羨ましいと思う気持ちがある一方、自分が麻雀に情熱を持ち続けていたらどうなっていたんだろうと思う気持ち。でも、報われないからとその道を選ばなかった自分にはこんな事を言う権利すら無いのかなと思ったりとか、こういう事を言うとポーカーで応援してくれてる人に失礼かなとか、複雑な心境で見てたわけです。

また、こういう気持ちになるのは分かりきっていたので、結果だけは目を通していて、関連記事も割と読んでましたが、リアルタイムでは観ないようにしてたのです。

しかし、熱い最終戦になったことを知って、ちょうど子どもたちも寝たので観てみようとなったのです。

 

 

当たり牌は魚谷さんの左と右に流れて、最後に小林さんの安全牌も足りて流局で終了という展開でした。なんともドラマチック。

この熱いリーグは来年以降も続くわけです。いいなあ、これが自分が一番麻雀に求めていたものだったんだなあ。

とは言っても、不遇の時代にポーカーを選んだ自分が今更自分がMリーガーになれるわけでもないですし、自分はポーカープロとしてポーカーを頑張るだけなんだなと。

 

 

なんかとりとめのないポエムになってしまったけど、思ったことを書いてみました。