結構前のmiaさんの翻訳記事です。
いい記事を沢山翻訳されているので、存在を知らなかったという人は是非読んでみてください。
で、この記事ですね。要約すると、
今まではベットする理由は
・バリューベット
・ブラフ
の2つしか無かったけど、それは今の目線から見ると違う。本当は
・勝つ時のポットを大きくするため
・相手のエクイティーの実現を否定するため
の2つである。
というものです。
うーん、言いたいことは非常によく分かります。でもですよ、そのベットの理由を、具体的にプレーに活かすことを考えると、どうするの?となるわけです。
ある程度以上強いプロなら普通に分かるのですよ、その感覚。でも、それを言われたところで、じゃあどうしたら良いかというのが一般の人には全く分からないですよね、この表現だと。
そして、そんな曖昧な表現を導入することで、従来の考え方は間違えていると主張するのはどうなんだろうと思うわけです。
「今まで出てきたベットする理由は間違えている!
ベットする理由は一つしか無い!
・ベットした方が得な時にベットすべきだ!」
いや、そりゃ絶対に合ってるけど、「で、どうすればいいの?」となりますよね。
それと同じようなことをこの主張には感じるのです。
物理を最初に勉強する人に、相対性理論を教えるようなものを感じるのですね。物理を最初に勉強する人はやっぱりニュートン力学から学ぶべきなのです。
それと同じ感じで、ベットする理由としては、従来どおり
・強いハンドで稼ぎたい
・自分と同等かそれ以上のハンドを降ろしたい
の2つを念頭に置くようにいう方がやっぱり実用的なんじゃないかなと思います。その2つだとトップレベルのプレーにはついていけないですが、それは何も新しくなくて、10年前からそうでしたから・・・
まあ、記事としては、今のトッププロはこう考えているというのを紹介したものですし、内容も正しいと思います。自分は読んでて非常に面白かったです。また、翻訳は非常に読みやすいものです。
ただ、初中級者が鵜呑みにするとちょっと危険というか、混乱しやすくなる記事かなと感じたので。