木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

glassさんのBanとその理由の推測

https://note.com/mathpoker/n/ne8f39a2e43ca

glassさんがスターズからBanされたことの波紋、不安が日本人の間で広がっているように思われるので、自分なりの見解を書きます。

ただし、glassさんの落ち度とかを個人的に攻撃する意図は全く無いし、コメントはすべて証拠がない個人的な推測に過ぎないですので、あらかじめご了承ください。

長文になりましたが、結論だけ先に書くと

 

・Banされた疑惑はボット使用疑惑ではなく、コーチングを受けながらプレーしていた疑惑であり、その疑いを払拭するようなことが出来ていなかった

・一方、黒とも判断つかなかったため、「判断を保留=お金を返却してのBan」という選択をスターズは取った

・勝ちすぎた為にBanされたということはない

・英語でやり取りしていれば、それでも何か別の裁定が下った可能性はある

 

 

です。

 

まず、glassさんはどういう規約違反を疑われたか。

これについてはスターズから最初にあった質問で結構な確信があって、それは

「他のプレーヤーから講義を受けながら、もしくは合議しながらプレーしていた」

だと思います。知らない人も多いかもですが、これは実は明確な規約違反です。

配信のように、一方的に発信するだけなら全く問題ないですが、プレイを誰かと相談したりするのはアウトです。

(特にシェアハウス系の人、同じ家から複数人が繋いでいることはスターズは分かっているので、気をつけてください)

最初にglassさんの投稿を読んだ多くの人は、ソフトの使用等を疑われたのかと思っているんじゃないかと思いますし、glassさん自身もそう思ったと記事の最初に書いてあります。おそらく、最初の時点でスターズは、その可能性もまああるかな位の認識はあったかと思いますが、そこは2番目であって、メインの理由ではないと思われます。

glassさんはコーチングをされています。そのことは全く規約違反ではありません。

しかし、スカイプ等で誰かと繋いで会話しながらプレイした場合、こちらが一方的に説明する分には規約的に問題ないですが、スターズからすると、それが一方的に教えているのか、教わっているのか、もしくは相談しているのか、全く判断つきません。

glassさんは、それを疑われていることに気づいてなかったため、周辺機器や使っているソフト等について、コーチングに使用するツールを書いてなかったです。スターズからすると、一番の疑惑ポイントについて言及が無かったと感じたのだと思います。

特に、コーチングでの画面共有ソフトとしてOBSを普段から使っているのだと思いますが、画質を良くするためにOBS使うけど良い?と言ってOBSで撮影しながらプレーしてます。これ、講義を受けながらプレーしていたことを疑惑として持っていた場合、このタイミングでOBSが出てくることをスターズはかなり疑わしく思うでしょう。スターズはどういうソフトが後ろで走っているかの監視ツール(ウイルス的なものですが・・・)を入れてますので、OBSがプレー中に走ってただろうことは向こうは分かっています(もしglassさんがコーチングで使っていれば、ですが)。

 

スターズ側に送ったメールの文面について。

glassさんの文章は、最初に送ったメールで使用しているツールについて2つ書き漏らしてしまい、それを動画を撮るよう指示があったあとで追記してます。

もちろん人間ですから書き忘れることはありえますししょうがないことだと思います。また、動画を撮る前にそのことについて正直に申告した点は良かったと思います。

しかし、それでも少しだけ印象が悪くなったのかなと感じました。

それ以外について、文面は問題ないと思います。

 

glassさんは当てはまってないですが、日本人はついつい顧客であるという意識の文章を書いてしまいがちです。日本企業に対してならそれで問題ないのですが、外国企業は企業側も顧客を選ぶことが出来るというのが大前提なので、日本的な顧客意識の強いメールを送ったら一気に悪印象になってしまい、結果にもかなりの悪影響を与えてしまいます。

日本だと全くイメージわかないかも知れませんが、

「こいつの文章気に食わない」と思ったら、ちょっと疑わしい程度でもBanしたりされてもおかしくないのです。

 

また、もう一つ問題があります。

やり取りが「日本語」であること。

スターズにとって、顧客の大部分は日本人ではないです。

日本語でのやり取りで、気に食わないからとBanしたとして、それをネットにアップされても、殆ど問題ありません。

一方、英語でやり取りしていれば、不可解な裁定が下った際にそれをアップされることで企業のイメージダウンは計り知れません。

そうなると、担当者の処罰も当然出てくるでしょう。

しかし、日本語でのやり取りの場合は、それをアップされても特に痛くないです。また、仮にプチ炎上しても、上の人は日本語を理解できないため、その日本語スタッフを処分することが難しいです。実質的に、担当者の裁量が大きくなってしまうのです。担当者がでっち上げの報告をしても、それをチェックしてもらえないのですね。

じゃあグーグル翻訳等を使って英語で書くべきかというと、それもNOです。

グーグル翻訳だとめっちゃ失礼な文面になりがちかつ、情報がしっかり通らないことも多々あります。特に専門用語などに非常に弱い。

英語が出来ない人がトラブルにあったらどうすべきか。それは

「しっかり英語が分かり、信頼できる人に依頼する」

以外にないと思います。

 

そして、Banの理由として挙げられている

・エコシステムに悪影響

と言うのはBanの理由ではまずないです。

たくさん勝っている海外のプレーヤーをたくさん知ってますし、彼らはBanされていません。自分自身、glassさんがいくら勝っていたか知りませんが、トータルで少なくてもglassさんの数倍は勝っていると思いますが、全くBanされてませんし。

たまに、

「理不尽にBanされた」

という人が掲示板に出てきますが、殆どの場合そのプレーヤーは別のプレーヤーに色々突っ込まれてます。

 

 

最終的に送られた動画を見て判断しますが、スターズ的にはそれが黒であるという確信も持てなかった代わりに、白であるとも確信出来なかったのでしょう。

なので、アカウントのお金については出金することを認めた代わりに、今後Banするという方針を選んだのではないでしょうか。少なくても、疑惑を持たれている部分に関して、glassさん側から釈明は無かったわけですし。

「それなら、スターズはどういう疑惑を持っているのか説明すべきじゃないか?」

うん、それは日本にいるとそう感じるのは分かります。しかし、スターズはどういう規約違反の疑惑を持ったかを説明するのは今後のセキュリティを考えると不可能です。また、「そもそもそんな義理はない、顧客と企業は対等で、疑惑への釈明が無かった顧客側が悪い」というのが欧米の普遍的な考え方なのです。

それでも英語でやり取りしていれば、そのやり取りをおおっぴらにアップすることで何らかの反響を得ることが出来たかも知れないし、それを向こうは恐れるんじゃないかとも思ってしまいますが・・・

 

 

以上から、まとめを再掲しますと、

・Banされた疑惑はボット使用疑惑ではなく、コーチングを受けながらプレーしていた疑惑であり、その疑いを払拭するようなことが出来ていなかった

・一方、黒とも判断つかなかったため、「判断を保留=お金を返却してのBan」という選択をスターズは取った

・勝ちすぎた為にBanされたということはない

・英語でやり取りしていれば、それでも何か別の裁定が下った可能性はある

これが自分の推論です。