木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

ポーカー界と天才プレーヤーのタイプ

ポーカーをやっていると、本当に天才だと思うプレーヤーが本当に沢山います。

一番一般的な「天才性」という意味では、「プレイする上での天才」です。

この手のプレーヤーは、得るべき情報を本当に素早く、しかも的確に把握できます。速い判断をすることが出来るので、多面してもプレイクオリティの低下が小さいです。そして多くのプレーヤーより多面出来るので、同じ時間あたりにプレイできるハンド数も多く、それがまた情報を判断する根拠となっていくのです。

 

ここに入る有名プレーヤーでは、

・ビクターブロム(イシルダー)

・ポールボープ

・ランディールー(ナノノコ)

・フィダーホルツ

・チャーリー

などが当てはまるんじゃないかなと思います。多面うちが出来るオンラインと非常に相性が良く、現在のトッププロのバックグラウンドはかなりオンラインポーカーなので現在のトッププロはこの天才が非常に多い印象です。

そして、日本人でこの手の才能に最も恵まれたプレーヤーは、何度か言ってますが、公聖君だと自分は思うのです。

 

 

一方、この手の天才性はあまり持っていないものの、理詰めで考えること、学習することへの天才性を持っているプレーヤーもいます。

経験値(ハンド数)が高くなくても、色々なシチュエーションを理詰めで考える事ができる。なので、びっくりするくらい少ないハンド数で飛躍的に強くなる事ができるプレーヤーです。かなり研究者気質です。

また、理詰めで考えるので、ルールの変化にも非常に強いです。例えば、SBとBBが逆、というルールでゲームをやることになったとします。ボタンからの参加レンジは当然変化するのですが、どういう方向に変化するのか、方向性を大きく誤ることは稀です。

その代表例が、

・ダニエルネグラーノ

・ライナス

などだと思います。日本人でこの才能に恵まれているプレーヤーは、小倉君とリリアンさんのイメージです。

 

 

3種類目の天才。それは、この両方を高いレベルで保有している人。

両方とも90点、という感じで。

代表的な有名プレーヤーは、

・フィルガルファンド

・ショーンディーブ

が挙げられるんじゃないかなと思います。日本人だと、じゅにあ君とcisさんがここに該当すると思います。

そして、これを95点で両立する怪物プレーヤーがtruetellerじゃないでしょうか。

天才3は、基本的に何をやらせても伸びます。しかし、絶対数は一番少ないですしm,多くの場合は花形のゲームをやります。

 

 

じゃあ木原はどういうタイプかというと、天才性が70点、理詰めの学習力が80点という感じで、そこそこの才能には恵まれたものの、どちらも中途半端、というタイプだと思ってます。

この手のタイプはどういう戦略を取るべきか。

それは、

・そこそこ経験値が必要なゲーム

・汎用的な知識が生きるゲーム

これを選ぶのが合理的なのかなと。それが、ドローゲームやハイローゲームを含むミックスゲームに相当するのだと思います。

天才プレーヤーのようなゲームセンス、情報の取捨選択やバランス構築は出来ない。

理詰め学習の天才ほど、一つのゲームを突き詰めることが出来ない。

その分、立ち回りとゲーム選択、またこれから流行るであろうゲームを先行して学ぶ。これらを突き詰めて行かないといけないタイプの人間なのかなと思ってます。

 

 

世の中にはポーカープロはたくさんいます。

ポーカーでは考えるスポットは非常に多いです。

どんな要素をどんな比重で考えていくか。それは本当に人それぞれです。

ポーカーの神から見れば本当は的確なバランスはあるのでしょう。しかし、人間はどんなに強くなってもそんなレベルとはかけ離れていて、どのバランスが正しいかなんて絶対にわからない。分かることは無理という前提上で自分なりに考えてプレイを選択していくのがポーカーなんじゃないかなと思います。