すごく一般的な話かも知れないけど、子育てする上で自分が強く意識していることです。
子どもを叱る時に
「なんで○○したの/しないの?」
と叱る人、結構見ます。
しかし、
「なんで」
と言うのは本来理由を聞く言葉です。
そこから反語的な表現として「してはいけない」という意味になるんです。
塾で教えていると、生徒に対して、
「どうしてこう考えたの?」
と純粋に理由を聞くと、
「(間違えたのかな?叱られる)」
と思うのか、とっさに別の事を言う子がかなりの割合でいます。
そして、そうやって質問に対して間違えたと思う生徒は総じて成績が悪い傾向があります。
成績が悪いために自分の回答に自信が持てないからそういう反応をしてしまうのか、そういう教育を受けてきた結果として成績が悪くなるのか。はたまた別の理由があるのか。
単なる相関なのか因果なのかは分からないですが、ただ、経験的にこれははっきりと強い相関関係があると自分は言えます。
疑問を持つということは学業関係なく人生においてとても大切なことです。
しかし、
「なんで」
は叱られる時の言葉だとからだに身についてしまった子は、どうやって疑問を表現すればよいのでしょう。自分には思いつきません。
また、疑問を投げかけられた時にストレートに理由を答えることが出来なくなってしまったら、しっかりコミュニケーションを取ることができなくなるのではないでしょうか。
たまに見る親子の会話(子どもが5歳とかを想定)
親「なんで○○したの!!」
子「だって、××なんだもん」
親「言い訳するんじゃない!!」
子「だってえええ(泣)」
これ、正直子どもが悪いのでしょうか?
子どもは、理由を聞かれたと思って、素直に理由を答えようとしたわけですよね。
それを言い訳とばっさり。
自分には、これは親が悪いとしか思えません。
子どもを叱るときには
「○○したらダメ!」
「○○しなさい!」
とはっきり言わないといけないのです。
そして、それは大人同士にもある程度以上当てはまる、コミュニケーションの基本じゃないかと思います。