オンラインでどこまで勝てたらライブで勝てますか?とは本当によく聞かれます。
それなりに真剣に聞かれているのは分かるのですが、いつも
「勝つ」
の定義について、もやっとしながら答えています。
オンライン側の定義は、まあ分散とか色々あるけど、ZOOMで10万ハンド打ってレーク以上にプラスしてればいいかな、という感じでまあ問題ないとは思うのです。
問題はライブの方。
ライブは、実収支の他に色々費用もかかります。
更に、ポーカーは分散が大きいゲームにも関わらず、ライブはハンド数がこなせません。
そういう状況で、「ライブで勝てますか?」とはどのラインなのでしょう。
1、ゲームだけでわずかでも期待値プラスの状態
2、そのゲームを1日平均8時間打って、ホテルや渡航費まで出せる状態
3、そのゲームを1日平均8時間打って、ホテルや渡航費+下ぶれた時の補填まで出来る状態
1から3では全然求める勝ちが違います。
1、
一番簡単です。どのステークスでもいいから、1bb/100あれば良いです。
でも、それってライブで勝てると言っていいのか結構意見が分かれるところです。
2、
仮に5/10打って、平均的に15bb/日くらい勝てないといけないです。
2bb/時間。1時間あたり25ハンドとすると、8bb/100。
でもこれは、勝った分がそのまま経費で消えます。
ライブで勝ってはいるかもだけど、お金は増えないですよね。これって勝っていると言っていいの?
3、
勝った分が経費で消えるならお金は増えないので、下振れたタイミングで破産します。
トータルでお金がそれなりに増えていってくれないと困る。
そういう前提では、3bb/時間。1時間あたり25ハンドとすると、12bb/100。
これだけあればまあライブで勝てると誰もが言えるレベルでしょう。
そして、分かると思うけど、+1bb/100と+12bb/100って、すごい実力差ですよね。例えは適当ですが、中学軟式野球のレギュラーなのか、甲子園出場チームのレギュラーなのか、くらい差があります。
「ライブで勝てますか?」
と聞かれた時に、相手がどこを想定しているのか分からないのです。
さらに、ライブ特有の要素があります。
時間のテル、仕草のテル。チップの出し方のテル。
その反対側として、相手のテルを読み取る能力。
分散の大きさに対するメンタル面。
暇でも待ち続ける忍耐力。
しっかり稼働し続ける真面目さと体力。
自分の感覚では
0.05/0.1ZOOMで10万ハンドで0以上でプレー出来ていれば、
「ライブの傷さえなかったら」
1の意味で長期的にはプラスゲームであると思います。
一方、3の意味でプラスするには、
「ライブの傷さえなかったら」
0.1/0.25で10万ハンドで0以上でプレー出来ていてほしいと思うけど、
「ライブの相手の傷を突く」
ことに長けていれば、0.1/0.25ZOOMを勝てなくても、5/10で3の意味でプラスすることは出来ます。
聞かれた時に、毎回こんなクドく言うのも微妙だし、取り敢えず
「ライブの傷さえなかったら、10-20までは100倍のレートまでOK」
的なことを言っちゃいます。せっかく記事にするのでしっかり書くと、本格的にはこんな感じかなと思います。
とか言いつつ、「勝てると言われたのに、トータル負けて帰って来たんだけど!!」的な事を言われるんじゃないかと心配になったりも毎回しますが。分散があるゲームなのでしょうがないし、多くの人はわかってくれるけど、聞いた人がどういう人かなんて分からないですからね。