木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

駒場祭、ポーカーと将棋と

駒場祭に行ってきました。主な行き先としては、ポーカー同好会と将棋部。

 

最終日の日曜日だけ天気が良かったというのもあるとは思いますが、どちらもほぼ満席状態でした。

ポーカー界将棋界の風習というか、慣習というか、その差が思いっきり出てて面白かったなあと言うのが最初の感想です。

 

将棋は、100円で1局を部員と指せて、その時にジュースとお菓子(チョコかせんべい)を貰えます。

将棋をちょっと指させて貰って、その時に子どもが欲しがったので、ジュースとせんべいを合計3回貰いました。すると、部員の方が申し訳無さそうな感じで、サービスしてくれようとしてくれました。ありがたい好意ですが、まあ普通にお金を払いましたが。

自分の時代と違うのは、将棋のコーナーに子供連れの親子がたくさんいて、席がいっぱいでちょっと待ってもらうこともしばしばだったのですね。将棋ブームを本当に感じます。対局にかかる時間を考えると、もっと高くても納得が行くのですが、そうしてないのですね。

 

一方のポーカーは、500円で60bb、もしくは500円で50bb+ジュース一杯、という価格設定。小さめのテーブルで4台。

で、4台が全部埋まってました。ポーカーは初心者同士ならどうしても時間がかかるし、50bbで長く遊ぼうと思ったらかなり長く遊べるのですが、でもまあ学祭としてはまあ適正価格かなと自分は思いました。

 

何が言いたいかというと、ポーカーはゲーム性的にもしっかりバリューを取るということが大切なゲームであって、こういう価格設定も上手だなあと思いました。そういうところは非常に好感が持てます。

将棋は、対局が始まったら、部員は一生懸命考えて指してましたが、もっとサクサク指してどんどん指して貰うほうが得だけど、そうじゃなくて真剣にゲームをしたいのですね。自分もOBだから分かります。そういうところが、非常に不器用だなと思います。

もうちょっとお金を取って、その代わりに魅せるという発想もあまりないのですね。自分も現役の部員の頃は無かったしw

 

そしてこの差が、将棋界とポーカー界の差の縮図そのものな気がして、非常に興味深かったのです。

 

将棋って、良くも悪くも本当に将棋が好きで好きでしょうがない人の集まり。ゲームが好きで、儲けとか二の次。これは本当にアマもプロも変わらない。だからプロ棋士も、すごいサービス価格のような感じでイベントに来てくれますし身近。そして、利益を出したりお金を取るということが本当に下手。まあ元々ゲームやってたら幸せという人たちだし、普通のアマチュアからするとどんなに強くなっても全くお金にならないのにやり続けている人の集まりですし。

一方のポーカーが好きな人って、結構お金が好きだったりするし、その先に運がよかったら大金があったり、名声や名誉だったり、そういうのがモチベーションになっている人が多いのかなと思います。

人間としては自然なことだし、それは全く悪いことだと思わないです。そして、そういう人の集まりなので、ビジネス的に将棋よりずっと上手だなと思うのです。

 

 

まとまりがない文章だけど、駒場祭に行って将棋部とポーカー同好会を回った感想でした。