木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

AKQゲーム

前回のAKQJゲームの続きです。

ポットリミットのAKQゲームをやります。

こちらはKであることが何故か相手にも分かったとします。

ポットは100ドル。

今はNLHEで言うところのターンのべットアクションだとしましょう。

そこで、相手がハンドを見ずに100ドルベットしてきました。

まだリバーのアクションは残ってます。

コールすべきでしょうか、フォールドすべきでしょうか。

 

 

コールした場合のリバーを考えて見ましょう。

AKQJゲームと同様、AQ側は全てのAと、Qの半分でポットベットします。

これに対しては、K側はコールしてもフォールドしても期待値が同じです。簡単のために全部フォールドするとしましょう。

すると、K側は、Aでの全て(50%)と、Qの半分(25%)で負けて、残りの25%で勝てることになります。

つまり、75%負けて25%勝つのと同じですね。

300ドルのポットで、勝率25%だと、期待値は75ドル。

ターンの時点で100ドル払って、75ドルの期待値にしかならないので、ターンでコールしたら25ドルの損失です。

 

ん???

相手はノールックでターンをベットしているので、ターンの時点では確実に勝率50%なのに、ポットベットに対してフォールドしないといけない・・・?

そうなんです、違和感があるかも知れませんが、Qを持っている時に半分諦めるということをするだけで、ターンで相手が勝率50%と分かっていてもコールできなくなるのです。

 

「相手のハンドが分かっているとか、そんなのポーカーじゃないじゃん、こんなこと言っても意味ない」

と思うかも知れません。

でもこれはハンドが分かっているかではなく、ショウダウンした場合どちらが勝ったか負けたかを一方的に分かっているということ、で起こる現象です。

そして、それは数字の小さいドローハンド(例えば47QKssdhと落ちてて65ssを持っているとか)だと、あり得るのです。

それから、前回も今回もポットリミットだとして計算してます。

つまり、この考え方はNLHEというよりはPLOでめちゃくちゃパワーを発揮するのです。そのあたり、次回以降考察していきます。