木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

スモールペアの扱い 補足

kihara-poker.hatenablog.com

 

前回、スモールペアの扱いの記事を書きました。

 

横澤君から指摘があって、読み直してみると確かに表現が良くない点が多々あったので補足記事です。

 

まず、記事の主題として、22をコールでプレーすることの難しさを説明したつもりでした。

「セットを引いたらインプライドオッズがあるから。セットを引けなかったらフォールド」

という理由でのコールするのは如何に割に合わないか。

 

また、セットを引けなくても簡単にはフォールドしないのだとしたら、どういうプレーをせざるを得ないか。それって大変だよね?と。

セットを引いたときとのバランスを取ってブラフレイズしたり、フロートしたり。

でも、そういうプレーをしたいのなら、勝っているか負けているかの判断がつきやすいスーテッドコネクターの方がまだ向いているのです。

 

そもそも、そういうブラフをしたりする前提なのであれば、プリフロップからしたほうがまだいいんです。相手が3ベットに70%以上降りるのであればその瞬間に3ベットが割に合うし、コール止まりならアグレッションとポジションを持った上でフロップ以降をプレーできます。

 

「え?22で3ベットするの?それはちょっと・・・」

ともし思うのなら、22は単にフォールドするのがベストなのです。

(22をプレーするスタンダードなプレーが3ベット、という表現を前回の記事で使ったのですがこれだと、フォールドしないのならコールより3ベットの方が良い、というニュアンスに受け取られづらいかなと思いました。反省)

 

この記事のシチュエーションでは、22はプリフロップで何もせず単にフォールドするのが最善であるケースがかなりの割合を占めます。

(前回の記事では、ここで、フォールドも有力、という言い方をしてしまったのは良くなかったですね。フォールドが最有力。ここも反省)

相手と状況に応じて、3ベットをたまに混ぜるのは良いでしょう。トーナメントでアンティがあってオープンレイズ額が小さい場合はコールも有力になります。しかし、100bbのキャッシュゲームにおいてはコールすることは非常に割に合わないのです。

そしてその理由としては、ハンドの強さそのものというより、22というハンドがフロップ以降のプレーが難しいハンドだからです。勝率75%の状態で降ろされたり、勝率9%の状態でコールしたりさせられてしまいます。プレイアビリティー(プレーのしやすさ)が低いとか悪いとかいう言い方をするのですが、インプライドオッズという言葉を使うのなら、

「インプライドオッズがマイナスだから」

なのです。