木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

ポーカー界と天才プレーヤーのタイプ

ポーカーをやっていると、本当に天才だと思うプレーヤーが本当に沢山います。

一番一般的な「天才性」という意味では、「プレイする上での天才」です。

この手のプレーヤーは、得るべき情報を本当に素早く、しかも的確に把握できます。速い判断をすることが出来るので、多面してもプレイクオリティの低下が小さいです。そして多くのプレーヤーより多面出来るので、同じ時間あたりにプレイできるハンド数も多く、それがまた情報を判断する根拠となっていくのです。

 

ここに入る有名プレーヤーでは、

・ビクターブロム(イシルダー)

・ポールボープ

・ランディールー(ナノノコ)

・フィダーホルツ

・チャーリー

などが当てはまるんじゃないかなと思います。多面うちが出来るオンラインと非常に相性が良く、現在のトッププロのバックグラウンドはかなりオンラインポーカーなので現在のトッププロはこの天才が非常に多い印象です。

そして、日本人でこの手の才能に最も恵まれたプレーヤーは、何度か言ってますが、公聖君だと自分は思うのです。

 

 

一方、この手の天才性はあまり持っていないものの、理詰めで考えること、学習することへの天才性を持っているプレーヤーもいます。

経験値(ハンド数)が高くなくても、色々なシチュエーションを理詰めで考える事ができる。なので、びっくりするくらい少ないハンド数で飛躍的に強くなる事ができるプレーヤーです。かなり研究者気質です。

また、理詰めで考えるので、ルールの変化にも非常に強いです。例えば、SBとBBが逆、というルールでゲームをやることになったとします。ボタンからの参加レンジは当然変化するのですが、どういう方向に変化するのか、方向性を大きく誤ることは稀です。

その代表例が、

・ダニエルネグラーノ

・ライナス

などだと思います。日本人でこの才能に恵まれているプレーヤーは、小倉君とリリアンさんのイメージです。

 

 

3種類目の天才。それは、この両方を高いレベルで保有している人。

両方とも90点、という感じで。

代表的な有名プレーヤーは、

・フィルガルファンド

・ショーンディーブ

が挙げられるんじゃないかなと思います。日本人だと、じゅにあ君とcisさんがここに該当すると思います。

そして、これを95点で両立する怪物プレーヤーがtruetellerじゃないでしょうか。

天才3は、基本的に何をやらせても伸びます。しかし、絶対数は一番少ないですしm,多くの場合は花形のゲームをやります。

 

 

じゃあ木原はどういうタイプかというと、天才性が70点、理詰めの学習力が80点という感じで、そこそこの才能には恵まれたものの、どちらも中途半端、というタイプだと思ってます。

この手のタイプはどういう戦略を取るべきか。

それは、

・そこそこ経験値が必要なゲーム

・汎用的な知識が生きるゲーム

これを選ぶのが合理的なのかなと。それが、ドローゲームやハイローゲームを含むミックスゲームに相当するのだと思います。

天才プレーヤーのようなゲームセンス、情報の取捨選択やバランス構築は出来ない。

理詰め学習の天才ほど、一つのゲームを突き詰めることが出来ない。

その分、立ち回りとゲーム選択、またこれから流行るであろうゲームを先行して学ぶ。これらを突き詰めて行かないといけないタイプの人間なのかなと思ってます。

 

 

世の中にはポーカープロはたくさんいます。

ポーカーでは考えるスポットは非常に多いです。

どんな要素をどんな比重で考えていくか。それは本当に人それぞれです。

ポーカーの神から見れば本当は的確なバランスはあるのでしょう。しかし、人間はどんなに強くなってもそんなレベルとはかけ離れていて、どのバランスが正しいかなんて絶対にわからない。分かることは無理という前提上で自分なりに考えてプレイを選択していくのがポーカーなんじゃないかなと思います。

 

 

去年の予測の振り返りと、今後の予測

kihara-poker.hatenablog.com

 

去年の4月、コロナ騒動の初期にこんな記事を書きました。当時は日本の死者数はまだ2桁でした。

1年ちょっと経って、この予測がどうだったかを振り返ってみたいと思います。

 

 

自分はメインでは1番目の、日本でも感染爆発が起こる可能性が高いという悲観的な予測をしてました。死者数は1年間で数万人。

2番目は可能性としてはあるものの、その可能性は低いと思ってました。

3番目が楽観的な可能性です。

 

1年経ってこの予測がどうだったか。

起こったことは、1番目の悲観と3番目の楽観のちょうど中間的な感じだったんじゃないかなと思います。

 

自分の予測と違ったのは、

・気温が上がることによる楽観的な可能性がそれなりに正しかった

(それによって、夏にある程度の体力回復が出来た)

・ここには書いてないけど、マスクの効果が当時思われていたよりずっと大きかった

・強力なワクチンがかなり早く登場した

 

自分の予測が大体合っていたのは、

・日本人の真面目さによってすぐに感染爆発しなかった

・封じ込めは日本のような法律では非現実的である

・秋から冬にかけての緊縮が続き、精神的、経済体力的限界がきた

 

こういう感じでしょうか。

強力なワクチンが想像以上に早く登場したので、この夏でしっかり接種をすれば次の冬は大丈夫そう、こういう予測が立ったので、2月3月は感染爆発せずに済んだのかなと思います。

1月、今回と、それでも緊急事態宣言に協力するところがやっぱり多かったです。しかし、それはやはり、今回を乗り切ったらなんとかなる可能性が高いと思えるようになったから。もしワクチンの見通しが立ってなかったらもう協力することは出来ないという事業者は桁違いに多かったでしょう。

 

kihara-poker.hatenablog.com

 

一方、この記事で自分は子どもが10万人減るとしたら、という文脈で予測を書きました。

この数字も、大体予測通りなのかなと思います。

 

 

では今後の予測です。

少子化に関しては、今後更に深刻になっていき、回復しないでしょう。コロナの直接的な影響は小さくなって来ていますが、

「何かあったら子どもの保育と教育を犠牲にする」

という政府の姿勢をはっきりと見せつけられた以上、子どもを産むことへの覚悟は以前よりはるかに高いものになりました。これは子どもを持つ親としてまざまざと実感させられたことでもあります。また、今の高校生大学生の世代は、親というより当事者としてそれを実感している世代でもあります。

 

一方、ワクチンの接種に関しては、日本人は欧米より最終的には高い接種率になると思います。70%は超えてくるんじゃないかなと。

ワクチンを強制することは出来ず、基本的には任意接種です。それは民主主義国家ならばどの国も同じ。しかし、最近アメリカやイギリスではワクチンの接種率が頭打ちになってきました。イギリスで50%台、アメリカで40%台という低さです。希望すればワクチンは打てるにも関わらず。

反ワクチン活動家は日本にもたくさんいますが、それでも日本人の科学リテラシーは欧米より遥かに高いです。任意接種ですが、2021年度の終わりまでには、最終的に70%は超える数字になると思います。それによって集団免疫とまでは行かないまでも、かなりの抑制につながるでしょう。そして、2022年にはやっと日本経済は正常化する、というのが自分の予測です。

 

 

 

子ども連れ去り問題、橋本八段の件

少し前にA級まで登りつめた橋本八段が、30代にもかかわらず突然の引退、そしてその後の告発動画などが話題になっています。

この件、痴漢と痴漢冤罪の話にかなり近い問題だなあと思いました。一方で近くない部分もあり、そこの部分を橋本八段が問題視しています。

 

news.yahoo.co.jp

twitter.com

 

参考までに、記事とツイッターアカウントです。

 

 

まず、近い点。

痴漢をする男はごくわずかです。

痴漢冤罪をでっち上げる女もごくわずかです。

 

痴漢も痴漢冤罪も、どちらもはっきりとした犯罪ですし、許される行為ではありません。

難しいのは、事件が起こった際、それが痴漢なのか痴漢冤罪なのかを100%確定させることは非常に困難なのです。

本当に痴漢なら、それを告発する行為は正当な行動ですが、嘘なら当然非常に罪深い行為です。

 

 

次に、子どもの連れ去りについて。

DVから逃れる為に子どもを連れて緊急避難することは正当な行動です。

一方、相手が親として非がないにも関わらず、同意なく子どもを連れ去るのは未成年者略取の犯罪です。

しかし、これは痴漢と同様に、本当にDVがあったのかなかったのか、それを外部の人間が判断するのは非常に難しいのです。判断が難しいということは、実際に事件が起きた際に、どういう裁きをするのがベターなのか、それを判断することすら難しいということでもあるのです。

 

 

次に、一番大きな違いです。

これこそが橋本八段が一番問題にしているところです。

痴漢冤罪に関しては、弁護士が

「冤罪をしてお金をゆすろう」

と加害者に入れ知恵することはありません。また、その手助けをすることもありません。

しかし、子どもの連れ去りに関しては、

「子どもを連れ去って離婚裁判と養育費の交渉を有利に進めましょう」

と積極的に勧める悪質な弁護士が多々いるのです。そして、連れ去った側が獲得した養育費や慰謝料(DV被害者だと名乗らせるので、慰謝料まで請求してきます)から手数料を受け取るのです。

連れ去られた側の親としては、問題を大きくすれば裁判費用も膨らむし、何より今後子どもに会えなくなります。養育費だけは取られるのに。更に、連れ去られた側の方が収入が多い場合、婚姻費用の負担まで要求されるのです。被害者が犯罪者に対して、です。

でも、争っても勝つ判例がなさすぎて、連れ去られた側が勝つ見込みは殆どないのです。(僅かな例外として、連れ去ったのが父親の場合は勝つ例があるようです)

勝てないなら少しでも実を取ろうということで、交渉を受け入れてしまう。そしてそれがまた勝つことが難しいという結果を後押ししてしまうのです。

 

 

橋本八段の個別の件については、外部の人間だし、何よりお母さんの反論も聞けてないので、判断を保留しています。

しかしそれは一旦置いといて、悪質な弁護士が、割合で言えば小さくても、多々いるのは事実です。その連中は、復縁したら貰えるお金はほんの僅かなので、冷静な話し合いの場を設けたりせずに最初から慰謝料の請求をするなど、関係を壊そうとすらするのです。

 

 

橋本八段は、許せないのは相手弁護士と、思考停止の裁判官だと主張しています。繰り返しになりますが、個別の案件について言うのは難しいけれども、これらの問題への提起として橋本八段の件は注目して行きたいと思います。

 

ブラフは嘘をついているわけではない

色々な記事で、

「ポーカーではブラフ(嘘、はったり)で勝つ事もできる」

と書かれることがありますよね。

 

「ブラフ」というポーカー用語を一般に説明する時に、手っ取り早く説明するのは確かにこの言葉なんですよね。

嘘とは

「真実ではないことを言うこと」

です。

 

でも、ブラフを正確に表現すると、

「弱い手を持っている時に、相手が降りてくれることを願ってポットにチップを投入すること」

なのです。

 

ブラフをする時は、相手もこちらのハンドが弱い可能性があることを十分承知した上で対処します。チップを賭ける時は、強い手の時だけではないですし、そのことはお互い承知の上でポーカーというゲームをやっているわけです。

ベットした時に強かったら

「本物、real hand」

という表現は確かにします。しかし、嘘とは表現して初めて嘘になるわけで、

「本物を持っている」

と発言せずに単にチップを賭けているだけだし、そもそも相手もブラフの可能性を重々わかった上でプレイしているので、嘘という表現は二重に間違えていると感じるのです。

 

強いポーカープレーヤーは、イメージと裏腹に、嘘をつくのが嫌いという人がめちゃくちゃ多いです。

人狼は、ゲームをする上で、嘘をつくことが必須です。また、世間的なあらゆる交渉事でも、嘘はあちこちに登場します。

しかし、ポーカーをプレイする上では嘘をつく必要が一切ない。嘘を一切つかずに、心理的な駆け引きを楽しむ事ができる、それがとても心地よいのです。

株主優待利率ランキングでは見えない、お得な優待

kihara-poker.hatenablog.com

 

以前こんな記事を書きました。

素人は株主優待を大事にするのが良いと自分は前から言ってます。

ところで、株主優待の優待率ランキングとかありますが、優待率の数字は良いけど、実際の優待はひどいとか、逆に優待率のランキングには載ってないけど実際の優待は良いという株は結構あります。

例えば、

「200円のチケット10枚、ただしチケットは2000円購入ごとに1枚使える」

だと優待は2000円扱いですが、実際は1割引になるだけですよね。

一方、

「カードを持ってると10%引きになる」

という優待は優待価格に反映されないのです。おかしくない?w

 

こういう情報は、子どもの同級生の親と色々情報交換して良いものを知ります。

ということで、特に小さい男の子がいる家庭での、実際にオススメできる優待、かつ、優待率ランキングに出てこないものを紹介したいと思います。

 

先にまとめ:

男の子むけ→タカラトミー藤田観光東武鉄道、西武HD

囲碁将棋の棋士向け→藤田観光

新宿等で買い物したり飲食する人向け→伊勢丹高島屋、APHD

 

 

☆5 藤田観光 9722

価格:20万円

・箱根ユネッサンのペア入場無料券が2枚

・グループ施設利用、飲食利用の20%引き券が10枚

これが年に2回届きます!

箱根ユネッサンはプールで2500円、プールと温泉両方なら3500円なので、ここに行く機会があればこれ1枚だけで十分すぎるくらいお得ですが、それが2枚×2回届くのです。それ以外に更に飲食20%引き。

ただ、利用できる場所がかなり限定されているので、ランキングにも全然出てこないです。ここを紹介したくてこの記事を書いてるまでありますw

椿山荘で食事をする機会があれば、ユネッサンに行かなくてもすぐに元が取れます。なんと半年に10枚もあります!囲碁将棋関係者、いかがですか?

 

☆5 タカラトミー 7867

価格:10万円強

男の子と言えばタカラトミーです。子どもが出来て、男の子だと判明したらできるだけすぐに買いましょう!

・毎年限定トミカ2台

・1年以上保有で公式から買えばトミカ30%引き、3年以上なら40%引き

です。

 

☆5 伊勢丹 3099

価格:9万円弱

・デパ地下での惣菜等が全部10%引き

・レストランでの食事が10%引き

・駐車場1時間無料

・文化展、美術展の有料催事が無料に

・買い物も、限度額があるものの、10%引き

伊勢丹に行くことがたまにあるのであれば、何も考えずに買う一手です。ただ、伊勢丹に行かない人には全く魅力がないですがw

 

☆5 高島屋 8233

価格:12万円

伊勢丹とほぼ同様で、買い物が10%引きになり、有料催事が無料になります。

 

 

 

☆4西武ホールディングス 9024

価格:13万円

電車系は切符を貰えるのが有名ですが、それはあまり割にあわないんですよね。しかし!

・施設割引券1000円×3枚×年2回

西武園ゆうえんち八景島シーパラダイスなど。

・レストラン10%引き券10枚×年2回

 

その他、ゴルフ場割引券とか、500株買えばライオンズの公式戦の内野指定席観戦チケットとかがもらえたりします。株価が安いので、家族で八景島に遊びに行くならそれだけでペイします。ただ、西武デパートが割引にならないのは残念なところです。

それから、西武園は男の子も遊べるとは言え、キティーちゃんと提携しててやや女の子向けなので、うちは男の子兄弟だからシーパラダイスメインになりますか。系列のとしまえんが閉園してしまったのが痛すぎます。

 

☆4 東武鉄道 9001

価格:32万円

優待内容は西武よりかなり良いのですが、価格が高いのがネックです。

東武動物公園無料入園券 3枚

東武動物公園乗り物乗り放題500円引き 3枚

東武博物館入館無料券 5枚

東武百貨店5%引き券 8枚

スカイツリー3割引券 5枚

・その他飲食割引券など

 

男の子がいれば遊びに行けるところがかなり大きいです!しかも無料券が複数なのは魅力的です。

 

☆3 三谷産業  8285

株価4万5千円

・1500円分の品物。お皿とかが届きます。

株価が安いので、お得感あります。

 

☆3 エーピーホールディングス 3175

株価5万円

・塚田農場などの3000円分券

株価が安いのでお得です。塚田農場を使うなら。

 

☆2 ラウンドワン 4680

株価13万円。

・500円引き券5枚が年2回。

株価が元々8万円くらいだったのでかなりお得感あったのですが、半年で5万円くらい上がって(個人的には嬉しい!w)優待のお得感減りました。

 

 

以上、いかがでしたでしょうか。

 

 

 

 

家賃保証会社の控除率は90%前後!なぜこんなことがまかり通るのか?

2021/3/22

データの見方に誤りがありましたので、記事を訂正しました。

 

 

今の法律では、賃貸住宅の住人が家賃を長期に渡って不払いでも、強制的に追い出すことが出来ません。なので、追い出せない間の家賃のリスクをなくすために、賃貸住宅の大家(会社なり個人なり)は、保証人を要求します。

しかし、その保証人を業として請け負う会社があって、それが家賃保証会社です。最近、特に都内では、保証人ではなく保証会社を要求することが増えています。

一般的には、入居の際に家賃の0.5から1ヶ月分を保証会社に支払い、その後1年ごとに家賃の月額の数%を払う、というのが一般的です。

 

で、これ、高すぎませんかね?

 

https://www.mlit.go.jp/common/001227824.pdf

 

これは国土交通省による、家賃保証会社が払った金額の資料です。

1年間で2万人分を、家賃保証会社が家賃を負担しています。

 

「【集計件数】20,886 件
※ 求償から一定期間が経過し、損害額とされた残額の調査であるため、
損害の発生していない件数は含まれません。」

「【調査内容】家賃、損害額
損害額については、家賃債務保証業者が借主に代わって貸主に支払った、
家賃、共益費、管理費、駐車場料金、更新料、残置物撤去費、修繕費、
違約金等の総額から、借主に求償して回収した金額を控除し、求償から
一定期間が経過し、損害額として判断された残額としました。」

 

この文面から、滞納したものの、敷金の範囲で支払いが済み、保証会社から大家さんにお金が振り込まれていないものは20000件に含まれないと読み取れます。

 

 

https://www.mlit.go.jp/common/001011169.pdf

 

この資料の5ページ目から、東京の賃貸住宅は340万戸、日本全体の数字は見れなかったですが、東京と同じ比率なら3000万戸くらい。地方は持ち家率が高いと思うと、まあ2000万戸くらいでしょうか。

そのうち、保証会社に登録していた人の比率はどれくらいでしょうか。少なく見積もって、仮に20%としておきましょう。すると、1年当たり400万件中2万件、つまり0.5%から損害の出る滞納が生じる計算になります。

 

 

2万件というのは、大手からは直近の1000件のデータに過ぎないようです。このデータは損害が発生した件数を調べる調査ではなく、1損害当たり何ヶ月分の損害になるのかを調べたもののようです。仮に3万件の損害が発生していても、ここには1000件しか登録されていないのです。そこを勘違いしてました。

そこで現状の事故物件の割合を調べたデータがあり、それによると少し前で3%、最近のデータだと2.1%(振り込み忘れ等のミスと思われる、1ヶ月未満の滞納は除く)とのことです。

news.yahoo.co.jp

 

 

ここで、資料の下の方から、一件の滞納当たり、平均で4から5ヶ月分の滞納額になります。これは5ヶ月としましょう。

 

 

損害が発生する人が仮に5年住んだ後に支払えなくなったとします。

保証会社の保証料は、契約時に0.5ヶ月から1ヶ月分、1年の更新ごとに1万円から0.3ヶ月の更新料です。

 

滞納する人が出る割合は、

0.5%×5=2.5%

平均で5ヶ月の滞納額になりますので、滞納の平均月額家賃は

0.025×5=0.125ヶ月分。

 

 

不動産屋さん側にすごく不利に見積もっても、家賃保証という保険の平均支払いは12.5%・・・ではないのです。

更にリンクの下の方に行ってほしいのですが、94%は滞納額を全額回収出来ています。全損になるのは3%だけ。

仮に一部返済があったものも全額回収できなかったとして計算すると

12.5%×6%=0.125×0.06=0.0075=0.75%

 

なんと、これだけ家賃保証会社の支払いが多くなるような仮定を入れまくって計算しても、家賃保証会社は1%すら変換していないのです。勿論、トラブルがあった時の回収や審査にコストがかかるのは分かります。それでもこの数字はいくらなんでもおかしくないでしょうか。

これはカジノ的な控除率の計算で言えば、99%を超える数字です。

 

1か月以上の滞納になっている人は3%いて、そのうち回収できない金額は6%とすると、5年間トータルで回収出来ない割合は

60×0.03×0.06=0.108(ヶ月分の家賃)

 

5年トータルで払う保証料は、安いところで0.8ヶ月分、高いところ(自分が今契約しているところは更新料が0.3ヶ月分)だと1.7ヶ月分。

 

安いところなら、

0.108÷0.8=13.5%

 

この計算は、還元率が出来る限り高くなるように各種数字を入れました。

1ヶ月以上の滞納を3%ではなく2.1%とし、更に自分が今契約している保証会社のように1.7ヶ月分として再計算すると

60×0.021×0.06÷1.7=4.5%

 

還元率5%弱、控除額で言えば95%になります。

 

 

 

 

 

バカラ控除率は1%

競馬の控除率は25%

宝くじの控除率は50%

各種保険は30%から70%

家賃保証会社は90%前後!!!

 

これっていくらなんでも異常すぎませんか?

 

でもここで、自然な疑問が湧き上がってきます。

そこに新規参入する業者がいれば競争が生まれるのでは?

 

普通の商売だとそうです。誰だって、同じ商品ならできるだけ安い方を選んで買いたいですよね?

しかし、家賃保証は安い商品を選ぶ事ができないのです!

それはなぜか。

賃貸を借りる際、実際は大家さんと直接契約ではなく、不動産管理会社との契約になります。そして、不動産管理会社は、提携している家賃保証会社しか受け付けないのです。

そう、どんなに顧客にとって魅力的な商品を出したとしても、顧客はそれを選ぶことが出来ない、なぜなら家賃保証会社を選んでいるのは不動産管理会社だから。

実際にお金を払う顧客が商品を選べないなら、当然割高で横並びの金額を家賃保証会社は設定します。更に、顧客の紹介料として、家賃保証会社から管理会社にキックバックもあるとのことです。つまり、

不動産管理会社も、家賃保証会社の保証料が高いほうが得

なのです!!!

商品を選ぶ側も商品を売る側も、高いほうが得なので、なんとなく払える金額なら高い金額にしますよね。当然、新規参入者が安い商品を出しても、管理会社に選んで貰えないから競争原理も働かないのです。

 

 

 

しかもしかも、殆どの家賃保証会社は、こんな高い料金を設定しているにも関わらず、一度も家賃もクレカも滞納したことがなく、数年間確定申告し続けている自営業の人の家賃保証を審査で落としているのです。正社員しか受け付けない。

何故か。これは推測に過ぎませんが、トラブルになった際、家賃保証会社の社員の仕事が増えます。審査を通した方が会社にとって得でも、回収という嫌な仕事が増える率が上がる顧客は拒否した方が仕事が楽だからでしょう。また、単体で見たら得でも、トラブルがほぼ無い人だけを入れれば、回収のために雇う人を大きく減らせるという会社の思惑もあるでしょう。

 

 

家賃保証会社は今こういうひどい現状です。ただ、不動産管理会社も家賃保証会社も違法な事は(多分)していないです。

このことを多くの人が知って声を挙げない限り、現状が変わること無く、一般の賃貸住人が搾取され続けることになるのです。

 

 

 

3/22追記

https://ssl4.eir-parts.net/doc/7196/ir_material_for_fiscal_ym/97133/00.pdf

こちらはコメントで頂いた、CASAのデータです。

CASAは、実は自分が以前入居していた時に使っていた保証会社です。ここは大手家賃保証会社の中で

・手数料が(多分一番)安い

・ポーカープロという職業でも審査を通してくれた

という特徴があります。

更新料が年1万円と安く、更にフリーランスでも審査を通すので、前者の平均よりも回収できない割合が高いのではないかと予想されます。

それによると、コロナ以前で19%、今季はコロナの影響で増えて24%という数字のようです。更に訴訟費用等がかかることを考えると、この数字だとまだ若干高いかなとは思うものの、まあ妥当な範囲とも思います。

この表によると、大手の不動産管理会社への紹介手数料は、2020年は20%ほどにもなるとのこと。中小の管理会社へは10%ほど。なかなかひどい数字です。

結局、不動産管理会社が保証会社を選ぶというシステムが非常に良くなくて、各顧客が自分の保証会社と契約し、不動産管理会社はそれを拒否できないシステムになれば、この業界は一気に良くなるんじゃないかなと思います。

 

 

追記2

コメントで教えて頂いてます。CASAの滞納発生率は10%強。13社の平均の滞納発生率は7.5%。ということからやはり、CASAが広く保証を受け入れているのは間違いなさそうです。

そのCASAの還元率が19%(訴訟費用込まず)なので、平均的な還元率が13%、更新料が高く、審査でたくさん落とすところだと還元率5%というのは妥当な見積もりということを裏付けるデータだと思います。

 

 

 

 

ポーカーのルール覚えた。ハンドの強さの順番も覚えた。次は何を考えるべき?

ポーカーが強くなるには、いくつかのステップがあります。

 

・ポーカー(テキサスホールデム)のルール、ゲームの流れを覚える

・役を覚える

・プレイして、実際の手の強さを知る

・(ここから

 

 

・ここまで)

・レンジ対レンジの概念を実感として持ち、バランスを取ってプレイする

 

 

一番最後まで到達すれば、そこから先はしののさんが書いているように、その精度が上がっていく(相手の精度も上がるので、必然的にバランスを考えてプレイするようになる)だけで、すごく大きなステップがあるわけじゃないです。

 

でも、そこに到達するのは、早い人ならすっと理解できるだろうし、どうしてもピンと来ない人は来ないんじゃないかなと思います。

一番最後まで到達してそこから更に強くなりたいと思った人は、その時に初めてソルバーを利用すれば良いんじゃないかなと思います。

では(ここから・・・ここまで)に該当する人は、どういうことを考えてプレイすれば良いのでしょうか。それについて自分が思うことを書きます。当然個人差が非常に大きな部分なので、当てはまらない人も多いでしょうが、できるだけ多数が当てはまるんじゃないかなと思うことを書きたいと思います。

 

 

その範囲の人がついついやってしまうけれども、すぐにやめた方が良い考え方

✕相手のハンドのうち、1枚だけを考える

相手からレイズされてコール。

フロップK95

相手がべット。その時、

「相手はK持ちだ!」

と思うこと。

 

しかし、テキサスホールデムは2枚のハンドをプレイします。もう1枚はどこに行ったのでしょう?

 

そこで考えるべきこと

○相手のハンドを考える時は、常に2枚セットで考えること

 

これ、慣れるまでは結構たいへんです。それでもやり続けてみましょう。

 

次は

✕相手のハンドの可能性の中で、最初に思い浮かんだものを相手にプレイする

 

例えば、相手からレイズされてコール。

フロップK95

相手がべット。その時、

「相手はK持ちだ!・・・じゃなかった、AKかKQだ!」

と思うこと。そして、KQを相手にしたプレイをする。

 

でもですよ、本当にK持ちしか可能性は無いですか?QJとか無いですか?TTとか無いですか?78とか無いですか?あり得ますよね。

 

そこで考えるべきこと

○相手のハンドの可能性を、違う種類のものを5つ思い浮かべる

です。

1、KQとその仲間

2、JJとその仲間

3、AJとその仲間

4、67とその仲間

5、55とその仲間

 

という感じで。慣れるまではまずは3個、思い浮かべましょう。

 

 

この2つがステップ1です。これをまずは意識してハンドをプレイしましょう。

 

そのステップが自然に出来るようになったら、次です。

○ターン以降では、思い浮かべた組み合わせが、本当にあり得るか疑う。

 

です。

例えば、こちらがレイズ、相手コール。

フロップK95。

相手チェックに、こちらがべット。相手コール。

ターン6

相手チェックに、こちらがべット。すると相手からチェックレイズ。

思い浮かぶハンドに、78とか66とかが出てきますが、それは本当にあり得ますか?フロップでこちらのレイズをコールしているけれどもコールしますか。また、あり得るとしたらどの程度?

 

○思い浮かべた組み合わせから、ありえないと思うものを消去する。また、消去は出来なくても可能性は低いと思ったものの濃淡を薄くする。

 

 

そして、そのステップでついついやってしまう良くない思考。それは

 

✕自分がコールしないと思った可能性を全部消去してしまう

 

です。

そのボードで67はコールしない。フォールドかレイズ。

うん、その事自体は全く問題ありません。しかし、自分がコールしないと思っても、相手がコールしないとは限らないのです。相手のハンドをプレイするのは、あなたではなく相手です。

 

○この人はこのハンドをコールするだろうか、するとしたらどの程度だろうか、と思考する

 

 

ここまでがステップ2です。そして、ステップ3。

 

○思い浮かべたハンドに対して、どうプレイするのが得なのだろうかを考え、実行する。

 

これを考えて、実行します。

例えば、相手のレイズをJTでコール。

フロップK95

相手がべット。普通はフォールドです。

 

その時に、KQ、TT、AQ、67、99の5つに分類したとします。

ここでレイズしても、KQと99の分類は降ろせません。しかし、もし相手がレイズに対してTTやAQですらサクッと降りてくれる可能性がそれなりに高いと判断したら、ここでチェックレイズは有力な選択肢となります。逆に、TTやAQでも半分以上コールして戦ってくるのであれば、チェックレイズは却下すべきでしょう。

 

 

仮にブラフすることを決めたとします。そして、相手がKQを持っていて負けたとします。その時に

✕強いハンドに対してブラフしたこと(バリューべットに対してコールしたこと)を反省する

 

強いハンドを持っている可能性は承知の上でそのプレイを選んだはずです。それなら、そのハンドが出てきても後悔してはいけません。それは結果論なのです。

 

○想定したハンドに負けた時は、反省しない

 

この裏表として、

○想定していないハンドが出てきた時は、想定していなかったことを反省する

 

です。

 

 

まとめ

 

ステップ1

✕相手のハンドのうち、1枚だけを考える

○相手のハンドを考える時は、常に2枚セットで考えること

 

 ✕相手のハンドの可能性の中で、最初に思い浮かんだものを相手にプレイする

○相手のハンドの可能性を、違う種類のものを5つ思い浮かべる

 

 

 

ステップ2

○ターン以降では、思い浮かべた組み合わせが、本当にあり得るか疑う。

 

 ○思い浮かべた組み合わせから、ありえないと思うものを消去する。また、消去は出来なくても可能性は低いと思ったものの濃淡を薄くする。

 

✕自分が○○しないと思った可能性を全部消去してしまう

 ↓

○この人はこのハンドを○○するだろうか、するとしたらどの程度だろうか、と思考する

 

 

 

ステップ3

 ○思い浮かべたハンドに対して、どうプレイするのが得なのだろうかを考え、実行する。

 

✕強いハンドに対してブラフしたこと(バリューべットに対してコールしたこと)を反省する

○想定したハンドに負けた時は、反省しない

 

○想定していないハンドが出てきた時は、想定していなかったことを反省する