木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

「なんで○○したの/しないの?」と叱ってはいけない

すごく一般的な話かも知れないけど、子育てする上で自分が強く意識していることです。

 

子どもを叱る時に

「なんで○○したの/しないの?」

と叱る人、結構見ます。

 

しかし、

「なんで」

と言うのは本来理由を聞く言葉です。

そこから反語的な表現として「してはいけない」という意味になるんです。

 

塾で教えていると、生徒に対して、

「どうしてこう考えたの?」

と純粋に理由を聞くと、

「(間違えたのかな?叱られる)」

と思うのか、とっさに別の事を言う子がかなりの割合でいます。

そして、そうやって質問に対して間違えたと思う生徒は総じて成績が悪い傾向があります。

成績が悪いために自分の回答に自信が持てないからそういう反応をしてしまうのか、そういう教育を受けてきた結果として成績が悪くなるのか。はたまた別の理由があるのか。

単なる相関なのか因果なのかは分からないですが、ただ、経験的にこれははっきりと強い相関関係があると自分は言えます。

 

疑問を持つということは学業関係なく人生においてとても大切なことです。

しかし、

「なんで」

は叱られる時の言葉だとからだに身についてしまった子は、どうやって疑問を表現すればよいのでしょう。自分には思いつきません。

また、疑問を投げかけられた時にストレートに理由を答えることが出来なくなってしまったら、しっかりコミュニケーションを取ることができなくなるのではないでしょうか。

 

たまに見る親子の会話(子どもが5歳とかを想定)

親「なんで○○したの!!」

子「だって、××なんだもん」

親「言い訳するんじゃない!!」

子「だってえええ(泣)」

これ、正直子どもが悪いのでしょうか?

子どもは、理由を聞かれたと思って、素直に理由を答えようとしたわけですよね。

それを言い訳とばっさり。

自分には、これは親が悪いとしか思えません。

 

子どもを叱るときには

「○○したらダメ!」

「○○しなさい!」

とはっきり言わないといけないのです。

そして、それは大人同士にもある程度以上当てはまる、コミュニケーションの基本じゃないかと思います。

 

ポーカープロという職業と未来

最近のポーカー界隈の話題に乗っかって、ポーカープロという職業について自分が思ったことを書いていこうと思います。

 

https://kihara-poker.hatenablog.com/entry/2019/12/11/172341

以前に、自分的な「プロ」の定義を書きました。これはまあ賛否あるとして、ここで書くのは少なくても、

「ポーカーを収入のメインとして食っていく」

ことについて書いていくのであって、アミューズメントとのプロ契約とかそういうのは無関係の話題です。

 

 

なったことがない人にとっては

・時間的、人間関係的な制約が小さい

・楽しいことをして稼いでいる

・世界中旅行しつつお金を稼ぐことができる

と、どうしても良い面ばかり目に入ると思います。

じゃあ実際に長くプロをやっている、かつ、生き残ることが出来ている立場から、ポーカープロとはどういう職業で、なったことがない人にはわからないようなどういうメリットやデメリットがあるのか、を書いていこうと思います。

 

まず、上に書いた3つ。これは確実にメリットです。

それから、あまり言われないのですが、びっくりするような有名人と知り合いになれるというのもメリットです。

ポーカー界の有名人は当然として、様々な会社の社長やオーナー、サッカープロ、オリンピックで金メダルを20個以上取った水泳プロ、ハリウッド俳優・・・

アメリカのバンドで、日本公演もするような人に、日本でのライブに招待されたこともあります(自分の人生初ライブ)。

 

個人的には、こういうつながりの方が、最初の3つより価値が高いと思います。

だって、時間的な制約は小さいとは言え、なんだかんだ毎月200時間くらいポーカーをするわけで、それってポーカーが好きじゃないと制約から逃れてませんし、ポーカーテーブルで嫌われたら損するから人間関係からも逃れられないし、それだけ長時間打ったら苦痛と思う人なら楽しく稼ぐとはならないし、世界を旅行と言ってもポーカーがないところにはいけないわけです。

意外とその3つは、

「ポーカーが好きで好きでたまらなくて、毎月250時間とか全然苦痛じゃないよ」

って人じゃないと全然メリットになってくれないのです。

 

 

じゃあデメリットです。

・収入が不安定

・周囲の人の理解

・メンタル

・将来への不安

 

でしょうか。

順番ですが、最初に書いたものほど「たいしたこと無いデメリット」です。

収入が不安定な点。確かにポーカーは分散が大きいですが、強くなれば分散を十分に補うだけの資金がたまります。また、本当に強ければダウンスイングも短くなります。

収入の不安定さが気になるのなら、それは大体が実力不足です。逆に言えば、スキルが十分ならここは何も問題ありません。

 

2つ目を飛ばして3つ目。

自分は2011年3月に大学を卒業して、そのままポーカーだけやる生活に入ったわけですが、2011年5月に鬼のような下振れに合いました。ちょうど2σと3σの間くらいの下振れだったのですが、一ヶ月で結構負けました。この時って打てば打つほど負けるような感じだったのですが、

「ポーカーしかしてないのに、そのポーカーで負けてるなんて、なにやってるんだろう・・・」

と、本当にメンタル的にきつかったです。かと言ってプレイしないわけにはいかない。

大学がある時期なら、大学の勉強が息抜きになったかもしれませんが、ちょうど卒業して本格的にプロになったばかり。

そして、メンタルがきつい状態だと、プレイも悪くなるんですよね。まさに悪循環。これ、言葉にするのは本当に難しいけど、相当きつい状況でした。

自分はメンタル強そうに見えるでしょうし、実際自分でもそうだと思うけど、それでもこういう感じだったのです。

 

4つ目。

ポーカーはどんどんレベルが上がります。若く強いプレーヤーがどんどん登場してきます。

その一方で、人間はどんどん歳を取り、能力的に落ちていきます。

どんどんレベルがあがる世界なら、自分自身も同じくらいレベルアップしていかないといけないです。しかし、歳を取ると能力は衰えていきます。

また、いつまでもポーカーの人気があるという保証はありません。

当たり前ですが、どんなに強くてもポーカー自体が廃れたら食っていけなくなるのです。

 

ポーカーが廃れても食っていけるような何らかのものを確保しつつ、現状のレベルアップについていかないといけないのです。歳を取りながら。

 

 

戻って2つ目。

分散に耐える資金を持ち、メンタル的にも強くなり、覚悟を決めてプレイし続ける。

一人だけならそれでも良いでしょう。

しかし、家庭をもつと色々話は変わります。

ポーカープロと結婚するような人は、元々こういう職業に理解がある人なのは間違いないです。しかし、3つ目4つ目の不安と言うのは、奥さんにも降りかかるのです。短期的な下振れは、心では理解していても、本人ですらツラいものです。それが、生計を配偶者に依存していた場合、その不安はずっと大きいものだと思います。さらに4つ目、これは誰が見ても明らかに来るデメリットです。それを自分では対処できないストレスって相当なものでしょう。

これに関しては自分は実感できないですが。

 

更に、失業保険もありません。職歴もありません。40過ぎて、やっぱり普通の職業に戻ろうと思っても、それに向けてしっかり準備してないとなかなか難しいものがあるのです。

 

 

それらを全て覚悟した上で、それでもポーカーが好きすぎて毎年3000時間打っててもポーカーは飽きない!と思えるくらいならば、試しにやってみるのは良いかもしれません。

 

「今はこういう状況なんだけど、ポーカープロとしてやっていけると思いますか?」

「ポーカープロとしてやっていくには何を勉強したら良いですか?」

と聞かれることがそれなりにあります。そういう質問が出る時点で向いてないです。

上に書いたような覚悟がなしに、ポーカープロは楽そうだから、とかでこの世界に入って来るのはまず失敗します。

普通に職業を持って、趣味としてポーカーをやる。強い人は長期的にお小遣いになる。

これが殆どの場合一番良いポーカーとの付き合い方なんじゃないかなと思います。

 

スタッドハイローの基本的な考え方、ローカード同士編

https://kihara-poker.hatenablog.com/entry/2020/05/19/112531

この記事の続きです。

 

スタッドハイローでは、Aはハイもローも最強のカードです。

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相手が456とくっついているような状態で五分。

相手が257のようにバラバラになっている時は55%程度あります。

 

では、4thでA側がハイカード、256側がローカード(8)を引いたとしましょう。

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2568側はまだロードローに過ぎず、ハイもまだストレートドローにすらなっていません。それなのに、既に57%もの勝率があるのです。

スタッドハイローでは、基本的に

「ハイカード(9からK)はゴミカード」

「ローカード(Aから8)が良いカード」

とおぼえておくと良いです。

なので4thでは、ハイカードを引いたA37J側がチェックしてローカードを引いた側がべット、ハイカードを引いた側はオッズコールします。

基本的にはそれと同じことが5thでも起こるのです。

仮に後ろにAAが隠れていても、ハイカードを引いたらチェックすべき(打たれたら、基本的にはコールして情報を隠すほうが自然です、4thはベット額が小さいラウンドなので)なのです。ここでベットしてしまう人は、基本的に即弱いプレーヤー認定です。

また、ローカードを引いた側は、仮に相手がAを見せていてもベットすべきです。

だって、まだこんなバラバラなハンドですら、57%も勝率があるのですよ。

ここでチェックしてしまう人も、即弱い認定です。

 

5thも同様に、

「ハイカードの枚数が多いプレーヤーがチェックして、ハイカードの枚数が少ないプレーヤーがベット」

していくのです。打たれた際は、オッズが合うかどうかを考えて行きます。基本的にはハイカードを2枚引いて、相手がハイカード0枚ならフォールド、相手がローカード1枚なら状況次第、となります。

6thと7thは、5thでの動向やボード次第で変わってきますし、一言で言えませんが、5thまででしっかりベットが入っていればそれなりにオッズが合うことになるので、よほどツラいボードじゃない限りオッズコールしていくことになるでしょう。

 

 

ところで、ローカードには天敵がいます。

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それはこれ。77や88にローカードのヒモがついたハンドです。

1枚引いただけでハイを逆転できるAを持っていても44%。綺麗にコネクトしていても44%。コネクトしていないと40%ほどしかありません。

そう、256のようなハンドでオープンしても、(XX)7や(XX)8を持っている人がレイズしてきたら、77や88を疑うべきで、またそれらに対してこちらは非常に苦戦することになるのです。

逆に772や882などを持っていたら、ハンドがある程度バレたとしても、3rdでレイズして行くのが良いです。人数を減らし、ポットを獲得しやすくし、有利なときにポットを極力ふくらませるのです。

これらのハンドをパッシブにプレイしてしまうのは非常にもったいないですし、よほどの理由がない限りしっかりレイズしないと弱い認定です。

 

ただ、これは知ってさえいれば実戦に活かすのは非常に簡単です。また、相手がすごく強くても、同じプレイをせざるを得ないのです。

スタッドハイローは、ある程度のところまで行くのはすごく簡単で、そこに到達したらたとえトッププロ相手でもさほど期待値的に負けずに済む。にもかかわらず、ここまで書いた基本が出来ていないプレーヤー相手からは大きなエッジを獲得できるので、勉強するメリットが非常に大きいゲームなのです。

 

 

 

リミットホールデム戦略、BBのプリフロップとCB

https://kihara-poker.hatenablog.com/entry/2018/05/29/113000

ミックスゲームのうちの、リミットホールデムの記事です。

3本目です。

 

NLHEしかやったことがない人では、言われないとなかなか自力で気づくのは難しいけど、言われてみたら確かにというプレイが1組2つあります。

 

まず、リミットホールデム(FLHE)ではコールしたらHUになるシングルレイズに対してはBBで80%以上ディフェンスします。

2bbのオープンしか出来ず、モア1bbの投資で4.5bbのポットに参加できます。

NLHEだと、レンジの強さでも負けていて、ポジションも取られているので、トータルのインプライドオッズのマイナスが非常に大きいため、同じ2bbレイズに対してもここまでディフェンス出来ません。ある程度で良いので、ナッツ級になるポテンシャルが無いとツラいのです。しかしFLHEでは、べット金額が固定されている(=小さい)ので、失うインプライドオッズが小さいです。これはスチールする側からすると魅力低下だし、BB側からするとより守るモチベーションになります。

 

とはいえ、ボタン側からも、ハンドを選んだ大きな3ベットを食らうことも無いので、スチールは100bbのNLHEとほぼ同じくらいの頻度で行います。

アーリーからだと、QJoのような微妙なトップペアになりやすいハンドをNLHEだと捨てると思いますが、それらを入れ、ローペアやスーコネを削ります。

 

さて、ボタンからスチールに行って、BBがコール。

フロップ開きます。

ボタンのレンジは上位40%とかですが、BBのレンジは80%以上。クズ手といえるハンドも多々含まれます。

 

フロップでのポットは4.5bb(リミットゲームでは正確には4.5SB、もしくは2.25BBと表現すべきですがまあNLHEプレーヤーのわかりやすさを優先します)

フロップでベットをするなら、4.5bbのポットに1bbを打つことになります。

これはコールする側のオッズも良いけど、ブラフを打つ側のオッズも非常に良いです。

ランダムな2枚がフロップでペアになる確率は1/3ほど。逆に言えば、2/3はフロップでペアになりません。いくら相手がコールのオッズが良いと言っても47QのボードでJ2でCBをコールするのは非常に難しいです。

なので、オリジナルレイザーはCBを100%打つのが正しい戦略なのです!

NLHEを打っていると、プレイのバランスが気になってしまうかもしれないです。しかし、全部打つのはそれはそれでバランスが取れてるし、何よりリミットなので、相手のチェックレイズが全然怖くないのです。NLHEだと、セカンドペアでベットしてチェックレイズされたら非常に困りますが、FLHEならコールすればよいだけなのですから。

 

なので一般的にはリミットホールデム界隈では、

ヘッズアップのCBを打たなかったらフィッシュ

なのです。

 

さて、次にBB側から考えて見ましょう。

ボタンがオープンして、BBでAAが入ってます。3ベット。ボタンコール。

フロップXXX

べット、コール。

当然な進行に見えるでしょう。

しかし、考えてみてください。

プリフロップでコール止めして、フロップでボタンは100%のCBを打ってきます。それに対してチェックレイズすれば、全く同じポットサイズになっていると思いませんか?

そう、バリューとしては全く同じです。

一方、そういう風にプレイすることで、BBからの80%以上の大半を占めるコールレンジに、AA等の強いハンドを入れることができるのです。

もし、強いハンドを3ベットして、全体で80%のBBをプレイしたら、A96rのようなボードでは殆ど戦えません。

一方、AA以外にもBBから強いハンドで一切3ベットをしなかったら、BBから8Tsのようなハンドでチェックレイズする選択肢が生まれます。強いハンドで3ベットをする人のこのチェックレイズは全く怖くないですが、強いハンドがコールレンジに入っている人のチェックレイズは非常に怖いです。

バリューベットとしては全く一緒の価値で弱いハンドのプレイアビリティーが上がる。なので、BBからはヘッズアップでは3ベットは一切しないのが正しいのです!

 

まとめ

ヘッズアップのCBは100%打つ

ヘッズアップのプリフロップのBBは3ベット率0%

これらに反したプレイをしているのを見たら、リミットホールデムの基本が分かってないとみなして良いのです。

 

 

 

 

 

 

 

コロナ騒動の展望2

https://kihara-poker.hatenablog.com/entry/2020/04/08/163514

4月最初にこんな記事を書きました。

一ヶ月半経って、今の自分の展望を書きます。

 

まず、4月に書いたこの展望のうち、どれに近い状況になっていると自分が思うか。

それは3つ目の、良いシナリオです。

 

日本では感染爆発もしなかったし、多分これからもしなさそうです。

感染していない人も含めてみんながマスクをすれば、再流行の兆しが見えてもそこまで感染爆発はしないだろうと言うことが分かってきました。

更に、この記事

https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/1235

日本医師会から出た公式声明です。

(5/22追記。これは有識者会議の参加者2名の個人的見解であって、医師会の公式声明ではないとのことです。間違えてました、すいません)

 

香川県の保育園で職員11人の感染が確認された事例でも、園児147人のうち感染が確認されたのは2人だけだった。」

 

日本の方針では、怪しい症状が出てもなかなか検査してもらえないけど、濃厚接触者は全員検査してます。確実に言えることは、職員が11人も感染したということは、園児147人のうち大半には、コロナウイルスが侵入したはずです。

しかし、実際に感染したのは2人だけ。園児147人中145人に関しては、大半がからだに入ったものの、自然免疫だけで簡単に撃退してしまったということです。

 

自分は、2月前半まではコロナウイルスを過小評価してました。

2月後半には、この感染力の強さに驚き、抑え込みは諦めるべきだと思ってました。

同じ認識のまま4月。

しかし、その後色々分かって来て、このウイルスは

「一部のハイリスク者以外に対しては、異常なまでの弱いウイルスである」

ということです。

数字は大体の感じですが、このウイルスの怖さという意味で季節性インフルエンザと比較して

 

・10代以下の子どもにとっては、インフルエンザの100分の1以下

・20代から30代の健康な人にとっては、インフルエンザの10分の1以下

・糖尿病患者等の基礎疾患がある人の場合や喫煙者にとっては、状態によってインフルエンザと同等から数倍

・糖尿病患者かつ喫煙者、のように、複数に該当する場合は、インフルエンザの10倍以上

 

というものだと思います。4月の記事を書いたときと比較して、

コロナウイルスは当初思っていたよりずっとずっと弱いウイルスであった

ことが分かってきたのです!

 

インフルエンザは幼児と高齢者に重い疾患になりやすいですが、コロナウイルスは若い健康で痩せてる人にとっては当初思っていたよりずっと軽いことが分かったのです。当初はそういう健康な層でインフルエンザと同等くらいと思われていたのですから。

 

 

ここからが難しい問題です。

・一部の人が重症化しやすいなら、その人を守るために全員が自粛すべきなのか。少なくても公平ですし、今健康でも、誰でも疾患を持つことはあります。

・それとも、ウイルスが蔓延することを許容し重症化しやすい人だけ自粛すべきなのか。公平じゃないけど、社会的に効率は良いです。

 

ここが議論の分かれるところじゃないでしょうか。

 

自分の意見としては

「半年位の自粛で地球上からコロナウイルスを撲滅出来るのであれば、この程度の弱いウイルスであっても自粛を頑張るべき。しかし、ウイルスを世界から撲滅することは不可能。幸いなことに、当初思っていたよりはるかに弱いウイルスであることが分かった以上、他のデメリットを取り続ける必要はない」

というものです。

 

人間は誰だっていつかは死にます。

それならば、命ある間は極力自由に行きたいじゃないですか。

疾患が多く、ハイリスクな人には申し訳ないけど、その大半を占める高齢者はコロナウイルスがない世の中を生きてきたわけです。

コロナウイルスに関しては、行政は基本的に介入するのをやめ、学校を動かし、社会を動かし、指定感染症への指定を外し、各自が自分の判断で予防するのが良いと思います。

そう、食中毒とかインフルエンザとかと同様に。

 

 

参加レンジと強制オールイン

https://twitter.com/key_poker/status/1262480818481410055

 

こちらのアンケートをさせていただきました。

BBが強制オールインで、それ以外の人が全員10bbの時、オールインレンジはどちらがタイトであるべきか。

 

まあ、計算機に入れるのが一番簡単ですね。

https://www.holdemresources.net/nashicm?action=calculate&s1=1000&s2=1000&s3=1000&s4=1000&s5=1000&s6=100&p1=1&p2=0&p3=0&sb=50&bb=100&ante=13

https://www.holdemresources.net/nashicm?action=calculate&s1=1000&s2=1000&s3=1000&s4=1000&s5=1000&s6=1000&p1=1&p2=0&p3=0&sb=50&bb=100&ante=13

6マックスUTGからのレンジで計算させてみると、

 

BBが強制オールインなら

13.9%, 55+ A8s+ ATo+ K9s+ KJo+ QTs+ JTs

 

BBが10bb持ちなら

23.7%, 22+ A2s+ A8o+ K8s+ KTo+ Q9s+ QJo J8s+ JTo T8s+ 98s

 

はい、全然違いますよね!

断然、10bb持ちのほうが広くオールインできます。これはなぜ?

それは、BBが強制オールインだと、絶対にスチール出来ません。

一方、HJからSBまでは同じ10bbを持っているので、オールインしたときに強いハンドにコールされるリスクはそこまで変わりません。

BBが強制オールインのときは、こちらのオールインよりBBのハンドが強くてコールされる場合だけ10bb持ちだと損をしますが、そもそも他の4人に強いハンドが入っていてもリスクは変わりません。

一方BBが10bb持ちならコールレンジは

 

17.3%, 22+ A4s+ A7o+ KTs+ KQo QJs

 

です。SBまでフォールドで回った場合、BBが10bb持ちなら82.7%でそのままポットを獲得出来ますが、強制オールインだったらそこで相手のランダムハンドと勝負して勝たないとポットを獲得できません。

なので、BBが強制オールイン(もしくはそれに近い状態)のときはオールインレンジが一気にタイトになるのです。

 

・5人降ろしたらポットを取れる

・4人降ろし、BBと勝負して勝ったらポットを取れる

この二つだったら後者のほうがずっと大変なのに、貰えるポットは同じなのです。

スタッドハイローの基本的な考え方1、ビッグペア編

https://kihara-poker.hatenablog.com/entry/2018/07/15/143218

ルールについてはこちら参照。

 

ミックスゲームで、初心者と上級者の差が出やすいゲームのトップ2が、スタッドハイローとオマハハイローです。

特にスタッドハイローは、基本的な考え方を抑えておけば、相手がトッププロであってもそこまで期待値を失わずに戦え、相手が弱かったら大きなエッジを獲得できるにも関わらず、そこのレベルに到達するのが比較的ラクなゲームです。

 

まずは基本的なスターティングハンドから。

基本的には

・ローカード3枚(247とか)

・ローカードのペア+ローカード(663とか)

・ハイペア(QQXとか)

これらがスターティングハンドになります。

 

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KKに対する、色々なハンドの勝率です。

大体KK側が優位ですが、相手が567rだとほぼ五分です。

さらに連続してスーテッドになると勝率は逆転します。

A持ちのローカード3枚は基本的に勝率が上がります。

Aはハイもローも最強のカードなのです。

 

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4枚目のカードにロードロー側にローカードが来たとしましょう。

すると、現状ハイのドローが無いようなものですら勝率が50%を超えてきます。

なので、4枚目で相手にローカードが入ったら、ビッグペア側はチェックして、ベットに対してコールします。

 

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5枚目で、相手に3枚目のローカードが配られました。

すると、色々なパターンに対してこちらはアンダードッグです。

ここでKK側はチェックして、ロー側がベットします。

この時何を考えるべきか。

3rdでKKが1SBにオープンしてローがコール。

4thでKKが1SBをチェックコール。

6から8人ゲームだと、アンティの合計が1BBくらいになり、ブリングインも考えると、だいたい3.2BBくらいのポットになります。

もし3rdでレイズが入っていれば4.2BBです。

ここでKK側は

「基本的に5th6th7thの3回全部コールする」

前提で考えます。すると追加コストは3BB。現状のポットは3.2BBあるので、必要勝率は3/9.2=32.6%ほど。

76542のように、フリーロールされた上で更にオープンエンドまでついている形に対してちょうどコールかフォールドかのボーダーです。それ以外のハンドに対してはイージーコールですね。

なので、(XX)742rのようなボードに対しては3回チェックコールする前提でコールするのです。

 

では相手のボードが(XX)A63rなら?

 

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相手がAAを既に持っていたら、全然オッズが合いません。

A3456に対してもオッズが合わないです。

しかし、36%、42%ある相手の組み合わせもありますよね。

これが非常に悩ましいです。レインボーなら際どくて、3rdと、4thまたは5th、がスーテッドならフォールドすべき、という感じでしょうか。

 

相手のボードが467のように既にストレートの可能性があるものならどうでしょうか。

 

 

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色々入れてみましたが、軒並み40%弱です。平均すると38%とか?でも32%よりは高そう。

しかし当然ですが、相手が既にストレート完成なら、ドローイングデッドで、その分を考慮に入れないといけません。

ストレート完成相手には2%から3%しか無いので、その組合わせが少し入った瞬間に平均的なエクイティを大きく押し下げます。

なので、467rは既にチェックフォールドが正しいと思います。

 

ということは、見るまでもなく3枚くっついたボード相手、例えば(XX)567のようなハンドにはチェックフォールドが良いでしょう。

 

ではスーテッドなら?

 

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ストレートドローがないローだけ完成、でもフラッシュドローがある。

それに対しては既にオッズが合いません。

ってことは、3枚スーテッドに対しては、相手が1枚スート持ちに対してこれだし、フラッシュドローが実際はなくても不利だし、フォールドするところです。

 

 



相手が5thでハイカードを引いた場合は?

 

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これはキレイなオープンエンドになっていてやっと勝率が五分です。

なので、4thでチェックコールしますが、5thで相手がハイカードを引いたらべットし、6thでローカードを引かれたら何でもチェックコール、ハイカードを引かれたらべットというのが自然です。

 

スタッドハイローの簡単なところは、ロー側を持ってもハイ側を持っても、6th7thでのプレイが非常に簡単なところです。

ハイ側は、6thに行ったら降りなくて良いです。結果的に2ペア等にペイしてしまう可能性はありますが、それはしょうがない。

ロー側はローを引けたらベットして、ローを引けなかったらブラフせず諦める。バリューを取るためにブラフを混ぜないと行けないのはポーカーの基本ですが、スタッドハイローの場合はロー確定でハイが負けてるとわかっててもべットしていくので、ブラフを

一切しなくてもベットが十分高頻度なのでブラフを混ぜる必要がない、というか混ぜてはいけないのです。