木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

節度のあるギャンブルも駄目、とされるのは何故?

ディズニーランドに遊びに行って、1万円を使うことは合法ですよね。

1万円は絶対にかえってくることはありません。

一方、どんなに負けても5000円の激安麻雀を仲間内でするのは、非合法です。まあ、現実問題でそれを逮捕するということはないけど。

 

でもですよ、5000円の麻雀をやって、一番勝った人だけ5000円を払わなくて良くて、負けた人は払う、というのなら合法です。

1円でもそれでプラスになる可能性があると非合法。

 

まあ、法律はしょうがないです。杓子定規に当てはめないといけないものだから、そうなってしまいます。

 

 

しかし、極一般的に、節度のある公営ギャンブルをしている人でも

「あの人はギャンブルをやる人だからねえ」

というような評価を受けることは多々あります。これがあまり解せないのです。

週末に、最大1万円まで使う前提で趣味の競馬場に行って馬券を買って楽しむ。

運が良かったら増える。運が悪くても、ディズニーに1日遊びに行ったのと同じ。

これが不健全だと言うのなら、ディズニーランドに遊びに行くのも不健全だということになるのではないでしょうか。

反対派の言うことは

「ギャンブルには中毒性があって、どんどん金額が増えて行くから不健全」

と言うのかも知れませんが、買い物だってその他の遊びだって、ハマりすぎてどんどん金額が増えて行くのは不健全です。一方、金額をしっかり守って小遣いの範囲でやるのなら、どれでも健全じゃないのでしょうか。

結局、それはギャンブルだからだろうと買い物やその他のお金がかかる遊びだろうと、節度が守られていれば健全で、節度を逸していれば不健全なのであって、本来は

「ギャンブルだから」

と言うのは全く理由になってないのです。

 

今の日本でギャンブルが違法なのは、理由が2つあると思っていて

・ギャンブル=悪、というイメージがある

公営ギャンブルの収入(=国の収入)が減るから

の2つだと思います。

国的には、2つ目の理由が本音の部分だと思います。特に宝くじ。あんな射幸心を煽りまくりのCMが許されるのはおかしくないですか?でもそれは、国の収入になるからです。

そして、建前として、1つ目の世間一般のイメージを利用している、というのが現状でしょう。

 

でも本当は、ギャンブル=悪、なのではなくて、節度を持って遊ぶことが出来ないことが悪、なのです。法律で禁止されてないもので、節度を持って遊べて無くて人生が破綻してしまっている人は多々います。買い物とか、禁止するわけにも行かないですし。

 

「ギャンブルは節度を逸脱しやすいから、節度を守れる人も一律に禁止にせざるを得ない」

という反論が来そうですが、結局現状公営ギャンブルがあるから意味がないし、そもそも節度を逸脱してしまう人は、ギャンブルでなくても逸脱してしまうんですよ。ギャンブル依存症の人が、ギャンブルが無かったらまともな生活が送れたはずだと言っても、大体は勘違いです。

買い物だと、同じ依存状態でもそれが外から見ただけで分かるのに時間がかかるけど、ギャンブルだと可視化しやすい。

 

そういう依存しやすい人を可視化しやすいカジノに集めて、収益からそれなりのお金をそういう人の更生プログラムに回しているのが海外のカジノで行われている取り組みです。

 

 

節度と法律を守って遊んでいるにも関わらず存在する悪いイメージ。これを国に利用されている状態だと思ってます。そして、依存状態の人は放置されている。

 

ただ、節度って難しいですよね・・・

月収20万円の人が毎月5万円使ってたら節度を超えてると思うけど、月収1億円の人が毎月100万円使うのは明らかに節度の範囲内です。

結局、一ヶ月に使う金額が、外食(飲みに行ったりするのを含む)に使う金額の範囲かどうか、かなあと思ったりしてます。

 

 

とにかく、いいたいのは、法改正云々とか政治的なことでは無くて、

「節度のあるギャンブルは別に問題ないよね、ディズニーに遊びに行くのと同じじゃん」

という雰囲気が広がったら良いよね、と思うのです。