木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

ミックスゲームの勧め、2-7TD

連載中のミックスゲームの勧めシリーズ、覚える順番としては、次はスタッドハイローをオススメするのですが、説明の都合上先に2-7TD(ドゥーストゥーセブントリプルドロー)です。

5枚配られて○回チェンジして強い手を作ったら勝ち、というのは日本でも昔からあるポーカー、5ドローです。

2-7はその逆、チェンジして弱い手を作った方が勝ちです。

ペアになったら強くなってしまうので、弱い順から5枚並べてみましょう。

23456

これだとストレート。ストレートはめちゃくちゃ強い役ですから、2-7ではめちゃくちゃ弱いハンドです。

なので、最後の6を7と入れ替えて、

23457

これが最強、ナッツです。2から7が最強。なので、deuce to sevenという名前になっているのです。NLHEでは、A2345のストレートのことをwheelと呼びますが、ローゲームでは最強のローのことをwheelと呼びます。なので、23457がnutsでありwheelです。

TDはtriple drawです。トリプルは3回。ドローは引く、なので、3回チェンジする、という感じですね。

ちなみに、1回だけチェンジしてノーリミットでやる、2-7NLSDなどもかなりの人気種目で、10ゲーム(10種競技)には含まれますが、8ゲームには含まれません。

 

ルールは、普通のブラインド形式です。

SBが1、BBが2とします。

今までのリミットゲームと全く同様に、コールは2、レイズは4です。

3ベットは6、4ベットは8です。

ベットが揃いました。

ディーラーをやっている人は、ここでついバーンカードを出さないように気をつけてください。

 

ファーストドロー。

バーンカードを出す前に、ポジションが悪い順にチェンジする枚数を前に出します。そして、全員のチェンジ枚数が確認し終わったら、ディーラーさんはバーンカードを出して、全員に捨てたカードと同じ枚数を配ります。

アクションは普通のNLHEと同じようにSBからですが、リミットゲームなのでベットする際は2、ベットに対してレイズしたかったら4です。

ここで金額が揃いました。

 

セカンドドロー。

また同様にチェンジします。

その後ベットしますが、ここでベット金額は4、レイズは8と2倍になります。これはFLHEやFLO8におけるターンと同じ感覚です。

また金額が揃うまでやります。

 

サードドロー(ラストドロー)。

同様にチェンジ。

その後もベットも4,8,12,16です。金額が揃うとショウダウンです。

 

片方が23459をショウ。

片方は34678をショウ。

さて、どちらが勝ちだと思いますか?

 

迷ったら、NLHEだったらどっちが勝ちかを考えると良いです。

NLHEだったら23459が勝ちですよね。なので、2-7という天の邪鬼なゲームでは、23459が負け、つまり34678の勝ちです。

 

普通のハイゲーム、例えば5ドローだと、手にトリップス(3カード)があったらかなり勝ちですよね。でも、ローゲームは234と強い3枚を持ってても、結局勝負を分けるのは5枚目のカードなのです。

5枚目のカードが同じ場合は4枚目になるわけですが、なので強いローカード

を持っているより、一番ハイカードが強いほうがいいのです。

 

5教科で合格を決めようとなった時に、一番点数がいい1教科しか見ないのがハイゲーム。一番悪い教科の点数で比較するのがローゲームなのです。

 

 

ちなみに、特殊ルールとして、2-7ではA2345はストレートにならないという決まりがあります。あまり見ない状況ですが、一応。

 

note.com2-7TDの解説動画

 

note.com8ゲームの解説動画