ミックスゲームの勧め、2-7TD
連載中のミックスゲームの勧めシリーズ、覚える順番としては、次はスタッドハイローをオススメするのですが、説明の都合上先に2-7TD(ドゥーストゥーセブントリプルドロー)です。
5枚配られて○回チェンジして強い手を作ったら勝ち、というのは日本でも昔からあるポーカー、5ドローです。
2-7はその逆、チェンジして弱い手を作った方が勝ちです。
ペアになったら強くなってしまうので、弱い順から5枚並べてみましょう。
23456
これだとストレート。ストレートはめちゃくちゃ強い役ですから、2-7ではめちゃくちゃ弱いハンドです。
なので、最後の6を7と入れ替えて、
23457
これが最強、ナッツです。2から7が最強。なので、deuce to sevenという名前になっているのです。NLHEでは、A2345のストレートのことをwheelと呼びますが、ローゲームでは最強のローのことをwheelと呼びます。なので、23457がnutsでありwheelです。
TDはtriple drawです。トリプルは3回。ドローは引く、なので、3回チェンジする、という感じですね。
ちなみに、1回だけチェンジしてノーリミットでやる、2-7NLSDなどもかなりの人気種目で、10ゲーム(10種競技)には含まれますが、8ゲームには含まれません。
ルールは、普通のブラインド形式です。
SBが1、BBが2とします。
今までのリミットゲームと全く同様に、コールは2、レイズは4です。
3ベットは6、4ベットは8です。
ベットが揃いました。
ディーラーをやっている人は、ここでついバーンカードを出さないように気をつけてください。
ファーストドロー。
バーンカードを出す前に、ポジションが悪い順にチェンジする枚数を前に出します。そして、全員のチェンジ枚数が確認し終わったら、ディーラーさんはバーンカードを出して、全員に捨てたカードと同じ枚数を配ります。
アクションは普通のNLHEと同じようにSBからですが、リミットゲームなのでベットする際は2、ベットに対してレイズしたかったら4です。
ここで金額が揃いました。
セカンドドロー。
また同様にチェンジします。
その後ベットしますが、ここでベット金額は4、レイズは8と2倍になります。これはFLHEやFLO8におけるターンと同じ感覚です。
また金額が揃うまでやります。
サードドロー(ラストドロー)。
同様にチェンジ。
その後もベットも4,8,12,16です。金額が揃うとショウダウンです。
片方が23459をショウ。
片方は34678をショウ。
さて、どちらが勝ちだと思いますか?
迷ったら、NLHEだったらどっちが勝ちかを考えると良いです。
NLHEだったら23459が勝ちですよね。なので、2-7という天の邪鬼なゲームでは、23459が負け、つまり34678の勝ちです。
普通のハイゲーム、例えば5ドローだと、手にトリップス(3カード)があったらかなり勝ちですよね。でも、ローゲームは234と強い3枚を持ってても、結局勝負を分けるのは5枚目のカードなのです。
5枚目のカードが同じ場合は4枚目になるわけですが、なので強いローカード
を持っているより、一番ハイカードが強いほうがいいのです。
5教科で合格を決めようとなった時に、一番点数がいい1教科しか見ないのがハイゲーム。一番悪い教科の点数で比較するのがローゲームなのです。
ちなみに、特殊ルールとして、2-7ではA2345はストレートにならないという決まりがあります。あまり見ない状況ですが、一応。
note.com2-7TDの解説動画
note.com8ゲームの解説動画