木原直哉オフィシャルブログ

プロポーカープレーヤー、木原直哉が、思ったことを書いていきます。道場やってます。https://lounge.dmm.com/detail/308/

最強のオールイン

この概念はターン以前でのものです。

お互いの手が見えている状態で、ターンでポットが100ドル、二人の残りスタックの少ない方が80ドルだとしましょう。

ここでどちらかがオールインした時に、コールするのに必要な勝率は、昨日のエントリの「必要勝率」から、

80÷(100+160)=31.25%です。

もし、必要勝率31%くらいのオールインを打つことが出来たら、相手はコールしてもフォールドしてもどちらもほぼ同じ期待値となります。これを自分は「最強のオールイン」だと思っています。

具体的には、ターン時点では44枚のカードが残っているので(52-「ボード4枚」ー自分の2枚ー相手の2枚)、14アウツなら14÷44=31.8%ですね。

AhTs対7h8h、ボードTh9h2s4d

というような状況です。

 

ノーリミットホールデムにかぎらず、ノーリミットやポットリミットのポーカー全般ゲでそこそこ大切な概念として、

1、最強のオールインを打つこと

2、相手に最強のオールインを打たせないこと

の2つが挙げられます。最重要というわけではないですから、これらは意外と知られてないものです。

また100bb以上持ちのNLHEだと、実はこの概念はあまり必要ではありません。

と言うのは、ディープでオールインになる頻度が低いですし、なる時はお互い強いハンドを持っていて避けようがない(=こんなことを考える余裕がない)ときの事が多いのです。

しかし、トーナメントやPLOだとこれを強く意識すべき状況はすごくたくさんあるのです。

そのあたりは次回以降のエントリで。多分来週になります。